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スレッドNo.96

白靴の中なる金の文字が見ゆ 爽波

2月20日(金)12時54分32秒

白靴の持つさわやかさが、小さな空間だけを描いて存分にでている句ですね。純白のシャツカラーの女性の胸元に光る ネックレスのようでもあります。「見ゆ」は一見要らない措辞のようにも思えますが、この金の文字をより繊細な細さに感じさせる重要な言葉のようにも思えま す。「見ゆ」は「ちらりと見ゆ」なんですね。作者は少し離れたところから見ている。日本家屋の薄暗い三和土に浮き上がった白ですね。

  両方に髭があるなり猫の妻 小西来山

きっこさん、よくぞ探して下さいました。感激しております。この「猫の妻」を見ていると、ドリフの荒井注の「なに見てんだよぅ」の顔を思い出します。(年が判りますね)

  籐椅子にひつかかりつつ出てゆきぬ 爽波

籐椅子の質感を描いて素晴らしい句だと思います。爽波の句集から「写生とは?」を教わっています。ただ、省略のしすぎで眉間の痛くなる句もあります。猫髭さんのおっしゃった「学んではいけない」句もあると思いますね。いろいろあって楽しいです。

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