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スレッドNo.11

◆ハイヒール句会◆ ☆ 第3回 三月句会「雛祭」☆ ◆相互選・特選感想◆

  ◆ 卒業歌流れてゐたる渋谷かな ののこ
☆卒業歌が流れて、渋谷が一瞬にして違う雰囲気に変わったようです。かへで
☆自分の中の、渋谷のイメージには無い様な句で、逆に斬新さ感じました。まさし

  ◆ 啓蟄やクロスワードの一つ解け ナナ
☆啓蟄と言う冬眠の虫の地中から出て来る古い言葉とクロスワードと言うPC用語?を巧に使いこなした句会にはあまり受けない句を大胆に出された勇気を先ず褒めます大変良い句です。可津美

  ◆ 残る鴨青き藻屑を曳きゆけり ひろみ
☆一読、菜屑かとも思ったんだけど、藻屑のほうがよりリアル。うまいなぁと思いました。龍吉
☆雰囲気がありますね。えみ

  ◆ 雛飾り小さき古布の展示会 遊起
☆とってもお気に入りです。ぱふぱふ

  ◆ 春風に待合室のニュースかな ちかこ
☆待合室のニュースは明るいニュースなのでしょう。春風のような。ふじけん

  ◆ あふれ湯の遠き道のり星朧 こう
☆自分の目標に向かってひたすらに努力する姿がみえるようです。お風呂の中で思いめぐらす様子が良いです。遊起

  ◆ 雛の日やバッグの中に丸きもの ののこ
☆懐紙に包んでもらった小饅頭かな、それとも新色の口紅のキャップのカーブかな、それとも携帯のストラップのドラえもんの頭かな・・・・・。「丸きもの」が気になる雛の日の女の子。バッグの中の小さい秘密を楽しむ様子が愛らしいです。知香

  ◆ 車座を解きて菜の花畑かな きっこ
☆畦道でお弁当が済み一斉に立ち上がり仕事を始める風景が浮かびます。むらびと

  ◆ 父待てず子の寝てしまふ雛の日 麻貴
☆これは実感です。こんな事もありました。ちかこ

  ◆ 右足も右手も私春の雪 さんちゃん
☆右足右手にすごーい愛着がありとても愛おしさがあふれていて、春の雪の季語の淡さや明るさがピッタリだと思います。ナナ
☆賛否両論ありそうな感じですが、好きな句(世界)でした。作者の挑戦の心意気が感じられると思います。麻貴

  ◆ 大栄螺天地無用と焼かれけり 一某
☆天地無用という言葉が、大きい栄螺を表現するのにぴったりだと思いました。ひろみ
☆大胆な表現で、いかにも大きなさざえがゴロンゴロンと焼かれているようでした。その大胆さに一票。こう

  ◆ 工房の隅に日溜り硝子雛 jtak
☆硝子工房でしょうか。隅に出来た日溜まりが、ぽかぽかとして、光の筋までが見えるようです。その中に硝子雛がありキラキラと反射している。視覚的にも心情的にも暖かいですね。倭瑠

  ◆ ももいろにゆきいろ混じり雛あられ 龍吉
☆ピンク、白をももいろ、ゆきいろとしたことで景がリアルになった。ののこ

  ◆ あや取に夢を組行く孫の春 可津美
☆ほのぼのとしたあたたかい感じがして孫を優しく見守っているおじいちゃん・おばあちゃんの目線が見えてくるようでいいです。はな

  ◆ ちまちまと琴爪ひひなの調度とて 知香
☆中七の「琴爪雛の」、を「ひひな」の平仮名にして、字を余らせた事で、6.5音位だったのが7音に発音できてリズムが良くなり、句全体が流れる様に成っている点に感心しました。葦樺

  ◆ ひとすぢの帯解かれゆく春の湖 こう
☆ひとすぢの帯とは、作者の心の帯だろうか。海ではなく、湖にしたところで、儚さ、また作者の芯の強さが出ている気がします。  水星人
☆春の渚を高みから見ているのだろうか...。連想が膨らみます。jtak

  ◆ 海鳴りに消さるる祝詞雛送り ナナ
☆雛送りの行事に町長か村長が挨拶を述べるのでしょうか。海の町らしく海鳴りがすぐ近くにいる感じがいいですね。ハジメ

  ◆ 式服のボタン付け替ふ春の雨 かへで
☆句意朦朧句景鮮烈!“かがる”ではない“付け替ふ”は、総取り替えをイメージさせます。慣習として在るのかとも思うが、このフレーズは強烈、強烈です。 “春の”だからおそらく、「晴れ」の席の拵えなんだろうが、“春の雨”という妙絶の季語を戴いて、その情趣は昏い、さらに暗いのだ。一某

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