◆ハイヒール句会 第5回◆☆ 平成15年5月 月例句会「こどもの日」 披講一覧 ☆
1. 風荒き峡の旧家の武者幟 Jtak (ふじけん)
2. ひとすぢのひび深皿にこどもの日 水星人 (哲仁、Jtak)
3. 鯉幟クラーク博士を思ひだし
4. 菖蒲湯や袋の粉を掻きまわし ふじけん (まさし)
5. ままごとの道具散らばり鯉幟
6. 鯉幟一緒に飛んで福来たる
7. 万緑に向けてホースで水かける かへで (ふじけん)
8. 妹の目に眩しき兄やあやめ太刀 雪音 (☆夏海、きっこ、松太)
9. コビトの靴探して歩く夏つばめ
10. 夕餉には筍飯くうよき日かな
11. ゆつくりと刻ながれゆく新茶かな ナナ (☆きっこ、☆松太、☆遊起、☆哲仁、☆真路、えみ)
12. 鯉幟たたむや目玉上に据ゑ 知香 (☆きっこ、ハジメ、かへで、夏海)
13. 子供の日未熟な子にも誕生日
14. 突き抜けるぶどうの蔓や屋根の上 遊起 (きっこ)
15. ケチャップのぶばと噴き出すこどもの日 きっこ (☆水星人、☆むらびと、ナナ、知香、かもめ、遊起)
16. はつなつの風呂底揺るる水の影 宏 (☆きっこ、☆龍吉、哲仁、ぱふぱふ)
17. 粽結ふいとこはとこと打ち揃ひ 龍吉 (かへで)
18. 鯉のぼり母と私とよその人 ハワハワ (きっこ、真路)
19. 味噌つけてばりばり食めるキャベツかな
20. 逃ぐる季の尻尾見えたり棕櫚の花 哲仁 (☆かへで、きっこ、ぱふぱふ)
21. 風吹いてなびく早苗に季節感
22. 夏空に悠々として飛行船 ハジメ (まさし、松太、宏)
23. 紙芝居上野に来てる端午かな えみ (きっこ、水星人)
24. ひと声につぎ一斉に雨蛙
25. パソコンの文字少し鬱五月晴れ 水星人 (きっこ、雪音)
26. 粽まく女三代顔よせて かもめ (きっこ、ぱふぱふ)
27. 弁当の箸は若葉の小枝かな ふじけん (☆きっこ、☆えみ、☆宏、知香、むらびと、哲仁、ナナ)
28. クレヨンをぽっきりと折る武者飾り
29. 「初陣」の前に「端午」とプログラム
30. 信号を魔法で変へるこどもの日 かへで (☆きっこ、知香、宏)
31. 去年の月呑んで光るや鯉のぼり
32. フィナーレの脚高々と合歓の花 夏海 (きっこ、ぱふぱふ)
33. こどもの日父を従者に子が通り
34. 風音のはしやぎはじめる鯉幟 きっこ (雪音、むらびと)
35. 新しき道路若葉の町つなぐ
36. 椎咲くや黒猫は頬ひたこすり 知香 (ハジメ、雪音、遊起、Jtak)
37. 鯉のぼり保育器の子のなほいとし 麦秋 (☆ふじけん、きっこ)
38. 亡母(はは)くれし飾り続ける武者人形 遊起 (☆まさし)
39. こどもの日油煙棚引く鉄の町
40. 赤チンの膝上げしまま菖蒲の湯 龍吉 (☆知香、きっこ、宏、かもめ、哲仁、えみ、Jtak)
41. もりもりとちまき食べたら増えた傷
42. 白波を立てて舟行く端午かな 松太 (☆きっこ、知香、かへで)
43. 菖蒲湯の女も結へる兜かな 哲仁 (☆ぱふぱふ、ハジメ、ふじけん)
44. 天高く泳ぐ幟は見栄の数
45. 曳き船が曳き船を抜く夏の昼 ハジメ (きっこ、松太、龍吉、えみ、宏、ふじけん)
46. 化粧水首にもたたき五月かな えみ (水星人、雪音)
47. 新緑やうそをついてゐる電話 水星人 (えみ、真路)
48. 山寺の磴千段の新樹光 Jtak (きっこ、松太)
49. 梅の実を数え終わりてからす鳴く
50. 夜遊びのミュールぱたぱた走梅雨 きっこ (☆ナナ、かへで、遊起、夏海)
51. 五月闇乳房弄るもみじの手 かもめ (水星人)
52. クレヨンの短く折れて鯉幟 夏海 (龍吉)
53. 矢車のひかりは音へ夜を紡ぐ ナナ (龍吉)
54. 先生の持つ羊蹄花を旗印 知香 (☆きっこ、かへで、Jtak)
55. 五月晴れたっぷり浴びるひと日かな むらびと (きっこ、ナナ、まさし)
56. 足踏みのオルガンの音初節句 ぱふぱふ (☆ハジメ、きっこ、まさし)
57. 毎年の飾兜のしぐれていくか 真路 (きっこ)
58. ふたりして歩く家路や花蜜柑 かへで (真路)
59. 柏餅揃えた膝の小刻みに 雪音 (遊起)
60. 春日傘少し傾ぐは君のため 麦秋 (むらびと)
61. ものさしの届かぬ背中菜種梅雨 宏 (☆Jtak、☆かもめ、夏海、龍吉)
62. もつれあふ緋鯉真鯉や鯉幟 龍吉 (ハジメ)
63. 豚草や左手だけで瓶に挿し
64. 僕よりも父さん無邪気な子供の日
65. 新緑の香りかき消す野外宴 まさし (きっこ、むらびと、ナナ)
66. よべの雨薔薇の花よりこぼれけり 松太 (夏海、かもめ)
67. 風五月ハイヒールには七センチ
68. 曲面の陶の並びて柿若葉 哲仁 (☆雪音、真路、水星人)
69. 鯉幟家族一同絡み合ふ