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スレッドNo.21

◆ハイヒール句会 第5回◆☆ 平成15年5月 月例句会「こどもの日」☆◆相互選・特選感想◆

  ◆妹の目に眩しき兄やあやめ太刀 雪音
4人姉兄の末っ子の私はすぐ上の兄の後に付いて遊んでいましたから、チャンバラごっこの相手をさせれていました。普段はお姉さん達に弱い兄でしたが5月5日だけは刀を振り回して大威張りしていたのを思い出します。(☆夏海)

  ◆ゆつくりと刻ながれゆく新茶かな ナナ
新茶の香りが漂ってくるようです。(☆遊起)
新茶の風味を楽しんで、時のたつのを忘れているようです。(☆哲仁)
刻む時と摘む新茶がシンクロしてお茶畑のゆったり感を心地良くしている。(☆真路)

  ◆ケチャップのぶばと噴き出すこどもの日 きっこ
ほのぼのしている。この日なら、ケチャップを出しすぎても子どもはあんまり叱られないのかな・・・(笑)(☆水星人)
ケチャップをどばっとかけて大好きなオムライスを食べる嬉しそうな子供の顔が見えてきました。(☆むらびと)

  ◆はつなつの風呂底揺るる水の影 宏
風呂に水を張り終えた気持ちの涼感があります。もちろん木目の揺れる木の風呂ですね。(☆龍吉)

  ◆逃ぐる季の尻尾見えたり棕櫚の花 哲仁
シュロの花を逃げる季節のしっぽと見立てたところがおもしろい。今の時期、どんどん進んでいく季節がうらめしくもあり、その気持ちをうまく代弁してくれました。(☆かへで)

  ◆弁当の箸は若葉の小枝かな ふじけん
お箸忘れたら、さっと小枝で箸を作ってくれるような彼。いいなあ。(☆えみ)
嬉しい気持ちが伝わって来ます。(☆宏)


  ◆鯉のぼり保育器の子のなほいとし 麦秋
産まれたばかりの赤ちゃんは小さくって本当に大きくなるのかと不安でもある。子どもと季語の鯉のぼりはつきすぎのようですが、この句は良いのではないか思います。(☆ふじけん)

  ◆亡母(はは)くれし飾り続ける武者人形 遊起
思い出が、いっぱい詰まってるんだと、伝わってきました。(☆まさし)

  ◆赤チンの膝上げしまま菖蒲の湯 龍吉
これっぽっちの傷なんか痛くないやい、と強がって口をとがらせていた子が、神妙に膝をぬらさないように菖蒲湯に入っている。百まで数えるのよ。そっと覗いたお母さんの笑い出しそうな声。しあわせなシーンですね。(☆知香)

  ◆足踏みのオルガンの音初節句 ぱふぱふ
男の子がこいのぼりでも歌いながらオルガンを鳴らしているのか・・。楽しい足踏みをして。(☆ハジメ)

  ◆曲面の陶の並びて柿若葉 哲仁
新鮮な空気の空の下、僅かな湿り気が5月らしい。(☆雪音)

  ◆夜遊びのミュールぱたぱた走梅雨 きっこ
遅くなって慌てて帰る様子が浮かび面白い句です。(☆ナナ)

  ◆ものさしの届かぬ背中菜種梅雨 宏
むかし祖母が縁側でよくやっていた風景です。隔靴掻痒という程でもないが、この季節晴れたらほんとに気持がいいのに...。わたしには、思いがけない発想でした。(☆Jtak)

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