軽四から普通車に
ある選手がわたしに質問しました。
「ボクのクラウチングスタート、どこを直せばいいですか?」
100mの目標タイムを達成するためにはスタートを改善する必要がある、と彼は自分のフォームを振り返って考えたのでしょう。
でも
彼のスタートは上手くて、直すところはないのです。近くで見ていた中学校のコーチも「うまいなぁ」とつぶやいたほど。
今の筋力に適したフォームをしています。 スタート後の前傾姿勢も、無理なく少しずつその距離を伸ばしている。
わたしはこう説明しました。
「スタートしてからの加速が遅くなったと感じているのかもしれないけど、あなたのスタートは実は速くなっている。たとえると、今まで軽四に乗っていたから加速感を感じていたのが、普通車になったら遅く感じるのと同じだよ」・・・車の運転をしたことのない小学生に言うことではなかったですね。
わたしはたとえ話がヘタなのです。
たとえ話は的外れでしたが、最後は力強くこう言いました。
「だから今のままでいい。」