自分から質問をしてみると
12/17の練習。「ハードル走の練習をしたいです」と希望した選手。まず4台のハードルを跳んでもらい、私はすぐ横のレーンを並走してフォームを観察しました。
40m。それを2本。
私は助走と視線についてアドバイスしましたが、フォームについては何も言いませんでした。
しばらく考えていたその選手は、意を決したように私にこう質問をしました。
脚は伸ばした方がいいのですか?
ハードルの振り上げ脚のことを尋ねたのです。これを待っていました。小学生が自分から質問をするのは勇気がいることだと思いますが、その方が効果的なアドバイスが受けられるからです。なぜなら、コーチが「こういうふうに跳びましょう」と選手みんなに言う時、それは一般的な助言に留まります。でも、個人的に質問をすると、コーチはその選手の成長段階に応じたアドバイスをするからです(すべからくコーチという人種は『そうしたい』のです)
今はまだ振り上げ脚を伸ばそうという意識はしなくていい。ハードルに脚をぶつけてしまうから。今は、上へ飛ぼう、ではなくヒョイとまたぎ越そうという感じでやろう。
私のアドバイスを彼女は目を見て聞いています。
練習しているうちにだんだん脚が伸びるようになるから
この言葉に納得してくれたでしょうか。
ハードルを始めて今日で2回目の練習。しかも冬。今はまだハードルのフォームよりもリズムと視線を整える段階です。