その4
(続きです)
目に見えない『重心』を上げるよう小学生に意識させる言葉
それを探し続けています
小学生にとって『重心を上げた走り』の効果は計り知れませんが、わたしたちが実感していることを3つ挙げてみます
脚の回転がスムーズになること
上半身のリキみが消えること
そして最も大きい特徴が『副作用がないこと』
重心を上げた走りをすることで、フォームはどこも崩れないのです
マイナスの影響を受けない
逆を考えてみましょう
『副作用がある』とは、たとえば「腕をもっと大きく振ろう」と声をかける
すると、小学生選手の意識は腕に集中してしまい、脚の動きがぎこちなくなるでしょう
「ひざをもっと上げて!」とコーチが叫べば、全身に無駄な力が入り、たちまちロボット走りになってしまう
「下を向かないで!」とアドバイスすると、視線は前を向くのですが、あごも前に突き出してしまう
中学生高校生は、コーチの助言を守りつつ全体のバランスをとってフォームを作れます
ですが
小学生陸上選手はコーチの言葉を守ろうとするあまり、そこに注意を寄せ過ぎてしまい、他の良い動きが消えてしまう
これが『副作用』
重心を上げた走りは、なにひとつ副作用を生まないのです