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スレッドNo.61

一瞬の判断

21日
小学生にとって、判断がすごく難しいこんな場面がありました

スタートの練習
ピストルを打ちます
器械の調子が悪くて、一回目は空砲になってしまいました。スカッという音に、選手は体勢を崩しました
「やり直します。立って。ではもう一度。オン・ユア・マークス」
選手も気を取り直して構えます
2度目のスタートの合図が鳴る・・と思いきや、『ベンッ』という小さな音しか鳴りませんでした

この時

選手のうち、2人はパッと走り出し、2人は立ち止まってしまったのです
音が小さかったので、再び器械の不具合だと瞬時に判断したのでしょう

これは指導のチャンスだと思いました

立ち止まった選手にこう話しました

「実は2度目は音が小さかったけれど、正しいスタートだったんだよ。1度目は器械の不具合。2度目は小さな音での正しいスタート。区別は難しいよね」

選手はコーチの目を見て話を聞いています

「ではどうするか。とにかく走り始めるんだ。もし器械の不具合だったら審判が止めてくれる。音が小さいけれど正しいスタートだったら走らないといけない。」

うんうんとうなずく選手

「器械の不具合かどうかを決めるのは選手じゃない。審判なんだから」

これは頭では理解できても、行動に移すのは至難の技
だから練習でいっぱい失敗することに意味があるのです

実は、最後に伝えたかった言葉を言いそびれていたので、ここに書いておきます

「器械の不具合なのに、スタートで走ったらスタミナが減る、と思うかもしれないけれど、それは違う。『スタートの練習が一回できた』と喜ぶべき場面なんだよ」

前向きに考える

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年05月21日 13:39)

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