リンゴをひざに乗せて
写真は、基本の動きの練習場面。
私たちコーチは、言葉で選手の動きを高めていきます。ですから、言葉の効果に敏感にならざるを得ません。小学生に伝わる言葉でなければいけないと思うのです。
初めて走る小学生のほぼ全員がスムーズに脚が前に出ません。ひざがスッと上がらないのです。
ではどんな言葉を投げかけるのか。
「ひざをもっと上げよう」と言うと、確かに高くなりますが、上げようとして無駄に力が入ってしまいます。リキんでしまう。
「ひざを地面に水平にしよう」と言っても、子どもの耳には「スイヘー」と聞こえているので、何のことかすぐに分かりません。(水平という漢字を読めば分かるのですが、耳からの情報は子どもにとってアイマイです)
これまで効果があったと実感してきた言葉は「ひざにリンゴを乗せて」です。こう子どもに言うと、なぜかあまりリキむこともなく、スッとひざが上がります。
昨夜の練習に初めて参加した子どもたちにも効果がありました。
『リンゴ』は小学生がイメージしやすいのかもしれません。
昨夜の練習では、実はリンゴが2個登場しました。
「ひざにリンゴを乗せて・・頭にもリンゴを乗せよう」
2個目のリンゴは、走るときの視線の大切さを伝えています。