ゴールの先に
100m走の記録を測る。
選手に実力を出し切ってほしい。
そう願っています。
小学生にひとつだけアドバイスをするなら、私ならこう言います。
「120mを走るつもりで!」
理由はこうです。
小学生は、100mのゴールが見えてくると緊張してリキんでしまう。無駄な力が入ってフォームが崩れる。タイムが落ちる。
どうしてもそうなってしまうのです。
(小学生はまだ体力不足で誰もが100mの後半で遅くなるのですが、リキむとさらにタイムが落ちてしまう、という意味です)
ですから、120mを走るつもりでスタートを切ると、100のゴールをなめらかに駆け抜けることができるのです。
『言葉の力』は、小学生のパフォーマンスに絶大な影響を与えます。
「120mを走るつもりで100mを走ろう」
これでも充分な効果はありますが、私はさらに『言葉の力』を借りてこう言うことにしています。
「ゴールの先に、本当のゴールがある」