今月のテーマ【2026年1月】

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養護教諭の専門性は、子どもの心身の健康を見守る目や関係機関をつなぐコーディネート力、そしてチーム学校の要としての役割です。もし相談者さんが保健室登校の対応が保健室中心と感じているのであれば、これらを発揮して「チームでの支援」に変える提案をすることが重要です。
具体的には以下の5項目を意識してみましょう。
1. 組織的対応への転換を提案する
まずは管理職への相談から始めましょう。生徒指導主事や教頭に現状を報告し、「保健室登校は通過点であり、教室復帰が目標」という共通認識を確認します。
そして、定期的なケース会議の開催を提案(月1回程度)しましょう。ケース会議で「保健室登校が順調に進んでいることは喜ばしいのですが、次のステップに向けた支援計画が必要だと感じています。チームで方向性を共有させていただけないでしょうか」と提案するのはいかがでしょうか。
2. 担任との連携強化
担任に「言えない」のではなく、「一緒に考える」スタンスで協働を提案しましょう。 保健室での様子を毎日記録し、担任と情報共有する連絡ノートを活用するのも、様子が目で見えて良いかもしれません。
3. 段階的な教室復帰プランの提案
教室への復帰はいきなりはできません。生徒の状況、学級の受け入れ体制、雰囲気などを見ながら段階的に行われるべきです。
具体的な例を挙げてみます。
第1段階(現在): 保健室での個別学習の時期です。子どもは担任作成の学習計画に基づく学習に取り組み、養護教諭は見守りと励ましを行なっていますね。
第2段階:別室からオンラインで授業に参加してみてはいかがでしょうか。まずは得意科目や興味のある授業から週1〜2回程度から始めます。カメラをオフにして参加も良いかもしれません。
第3段階: 教室での活動に部分参加をします。給食時間だけ、好きな授業だけなどで本人が「行けそう」と思えるところから始めます。もちろん一人ではなく、担任や支援員が付き添い、精神的に負担がある場合は無理をさせず、保健室をセーフティネットとしていつでも受け入れる体制にします。
第4段階: 教室への完全復帰を検討します。第3段階でもあるように、困ったときはいつでも保健室へ戻ってくることができる安心感を保証しておきます。
このように段階的な支援計画を提示すると、生徒指導主事や担任も支援のイメージがしやすくなります。
4. 保健室での有意義な時間の使い方
相談者さんは、授業参加なども考えていますが、学習以外の活動も大切です。子どもの自己肯定感を高める活動として、保健室の仕事(備品整理、掲示物作成など)を手伝ってもらい、「ありがとう」「助かった」という言葉をかけることも、子どもとの大切な関わりです。
また、ソーシャルスキルトレーニングとして、感情の表現方法や問題解決のスキルを会話の中で育みます。興味・関心の拡大、読書、工作、季節の掲示物作りなど、保健室の中にいる時間でも関わるきっかけや内容はたくさんあります。
5. スクールカウンセラー(SC)や専門機関との連携
SCによる定期的なカウンセリングや、必要に応じて外部の教育相談機関(適応指導教室やフリースクール、児童家庭支援センターなど)との連携を考えるのもコーディネーターとしての役割です。子どもの保護者もどのように関わっていけば良いか、不安も大きいと思います。子ども本人だけではなく、家族への支援も考えてみてはいかがでしょうか。
このように、保健室登校をしている子どもへのアプローチはたくさんあります。
あなたの声かけ一つで、チーム支援が動き出し、この子どもの未来が 大きく変わります。保健室に「丸投げ」されていると感じる状態から「チーム支援」に改善しようとしているあなたは、すでに大切な第一歩を踏み出しています。子どもが教室復帰できるよう、学校全体で関与していきたいですね。
参考)
スクールカウンセリングのこれから 石隈利紀 家近早苗ら著
ずっーと保健室に居られると息苦しくなりますよね。更に暇そうにしていたら、なんとかしなくちゃと焦燥感にかられますよね。
保健室登校はあくまでも教室復帰へのステップだと思います。養護教諭が独りで抱えず、その困り感を担任はじめ、他の教員と共有しましょう。
「もっと課題を出して下さい」や「見に来て教えて下さい」、「クラスの児童を連れて来て交流して下さい」と実態を見に来てもらい、対策や改善策を提示してはどうでしょうか。
保健室登校を許可する理由はいくつかあると思います。今回のケースは子ども同士のトラブルで不登校になった児童に「教室への復帰」をするまでの間、保健室登校をさせるということだと思います。そして、保健室登校は順調にいっているとのこと。そうならば、保健室内でさらに勉強の遅れをしない対応ではなく、教室への復帰に向けた努力をすべきだと思います。
一つ気になるのは、不登校の理由が子供同士のトラブルとのことですが、どんな内容であったのか分からない。担任が「子どもの意思を尊重する」とはどういうことなのか。不登校児童の意思もわからない。もし、単純なトラブルが原因なら、担任サイドで対応できることだと思います。さらに他の理由があったり、その子だけが持つ悩みがあるのら(家庭問題も含め)、養護教諭がわかるかもしれない。学校サイドで学校、教室、児童の環境を普通に整えれば、あとは児童一人ひとりの個人、個性の問題だと思います。
いずれにしても、養護教諭はその児童をしっかり受け入れ観察し、専門外である勉強そのものを教えるのでなく、関係者、ケース会議などで「学習環境を整える提案」に徹することだと思います。
相談文の中に、児童がどう感じているかが全く書かれていないので、「暇だ」と児童が言っているのか、教室に戻りたいと思っているのか、わかりませんでした。また、何も言えずにいます、というのも、養護教諭は、「優しく見守る人」という役割があると思いますが、「優しく見守るだけの人」では、児童の最善の利益を考えていることにならないと思います。
そのためにも、まず担任に声をかけ、それが無理そうであるなら、生徒指導主任に相談してみるのが良いと思います。
養護教諭2年目で、このような複雑なケースに真摯に向き合っておられる姿勢、素晴らしいと思います。現在の問題は、あなたの専門性の問題ではなく、チームとしての支援体制の不足だと思います。保健室登校は、養護教諭だけでなく、担任・管理職・スクールカウンセラー・保護者などの関係車が連携して進めるべき支援ですよね。
あなたが既に実践できていることを確認してみると
* 児童が安心して登校できる居場所を提供できている
* 子どもの状態をよく観察し、「暇そうにしている」という変化に気づいている
* 教室復帰という目標を見据えて、次のステップを考えている。
このままでは、もんもんとするばかりですから、再度チームでの対応と言う点を強調してケース会議を持ってもらうことをお勧めします!
