今月のテーマ【2026年7月】

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SLIPERより
1.予防接種歴を調査したことで満足して終わる学校が多いのが実態だと思いますが、相談者さんは、抗体検査まで勧める事後処置まで考えられていて良いと思います。
2.相談にある教員の言うとおり麻疹は乳幼児の疾患と認識しがちですが、麻疹発生のニュースに出てくるのは大人であり、大人の方が重症化しやすく、行動範囲が広く媒体となり得るため、感染の可能性のある期間に利用した施設や交通経路と共に報道されます。今年は麻疹(はしか)が急激に流行し、このような状況を受け令和8年5月に厚生労働省は呼びかけのメッセージ(1)を発出しています。
3.麻疹(はしか)に限らず、感染症において教員は、自分自身が感染源や感染拡大の一因になるという自覚が必要です。集団発生した学校は、教員も感染していました。今回のことは、感染症に対する教員の意識を高める機会であると捉え、麻疹(はしか)の感染力の強さや手洗いマスクでは防ぎきれないという知識と危機意識を持ってもらう良いチャンスとしましょう。指導には「学校における麻しん対策ガイドライ2」」が参考になると思います。
4.厚生労働省3)は「2000年4月2日以前に生まれた方は、定期接種として1回のワクチン接種の機会があった、もしくは定期接種の機会がなかった方となります。そのため、麻しんにかかったことがなく、2回の予防接種を受ける機会がなかった方で、特に医療関係者や児童福祉施設等の職員、学校等の職員など、麻しんにかかるリスクが高い方や麻しんにかかることで周りへの影響が大きい場合、流行国に渡航するような場合は、2回目の予防接種についてかかりつけの医師にご相談ください」と、学校の職員はリスクが高いため、教員も2回の予防接種の確認は必要としています。さらに地域によっては、教育委員会が全教職員に報告を求めたところもあるようです。
流行が起きてしまってからでは、その対応にかなりの時間とエネルギーを要するため、日頃から可能な限りの対策を施しておかなければいけないのだと説明しましょう。
5.これらを進める上で、もし、相談者さんおひとりで厳しい場合は、学校医や地域の保健所に相談し、具体的な助言や協力を求め、連携して対応してみてはいかがでしょう。
・MRワクチン解説ページ(厚労省):
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/vaccine/mr/index.html
予防接種の制度・対象年齢・副反応についてまとめてあり、保護者から質問があった際にそのまま説明の根拠として使えます。
【併せてご参照いただきたい資料】
・麻しんの感染拡大防止に向けた国民の皆様へのメッセージ
= 厚労省のサイト内で「麻しん 国民向けメッセージ」と検索。
・学校における麻しん対策ガイドライン 第二版
(文部科学省・厚生労働省 監修)
= 文科省のサイト内で「学校 麻しん ガイドライン」と検索。
30年近く前になりますが、私が公立学校の養護教諭になった初年度に、担当地区の教育委員会に抗体検査結果(多分、麻疹・風疹・流行性耳下腺炎・水痘)を提出しました。その際に「B型肝炎の予防接種は打っているか?」の確認があり、「打っていない」と回答したら、無料で接種させてくれました。
今思えばこの対応は「養護教諭としての採用者のみ」だったかもしれませんが、本来は教員全員にこのような確認と対応が必要なのではないでしょうか?
投稿を拝見しました。
教員は関係ないというような発言に驚いています。
本学では4年次の教育実習前(小中の免許希望学生は3年次介護等体験前)に「麻しん・風しん・水痘・おたふく」の4感染症の抗体検査結果の提出を義務付けています。そして、抗体値が基準以下の場合、追加接種を要請して接種確認をしています。
追加接種後の再抗体検査までは要請していませんが、教員を目指す学生にはこのような感染症への対策が必要であると伝えています。
2007年に大学生に麻しんが流行したことがありましたが、その前までは上記ほど厳格な抗体値の確認はしていませんでしたし、どちらかというと「学生が子どもたちから感染症をうつされる」という認識だったと思います。
しかし、この流行をきっかけに「大学生が教育現場に感染症を持ち込むのでは?」という180度真逆な風向きとなり、結果、本学でも上記のような4抗体検査を厳格に行うようになりました。
教員が子どもに感染症をうつすということは、学校現場で決して起きてはいけないことです。抗体がなければ、子どもでも教員でも感染症に罹患するという認識が必要です。このようなことが起きないために、教員は自分の抗体値などを把握しておくことが大切だと思います。
まず、「教員は違う、大人はかからない」という話は間違いですね。大人でも免疫がなく、体調が落ちているときに感染する機会(流行時など)があれば発症します。その辺はあなたから説明できるでしょう。
そもそも麻疹は感染症法で第5類感染症、学校保健安全法で第2種の感染症と指定されています。そしてその対応もそれぞれ細かく決められているのはご承知でしょう。
インフルエンザも第2種の感染症ですね。それについては毎年流行するもので、養護教諭としてその対応には慣れている?かもしれません。そんな感じでいいと思います。
予防接種ですが、学校(厚生省でお)では強制する義務規定はないですし、履歴チェックだけです。それで確認できない者に医療機関で抗体検査を勧めるというのも、、、と思います。
現在の子供たちは小学校入学するまでに13種類の予防接種をしているとのこと、驚きです。中にはB型肝炎まで含まれていて、目を疑います。
新型コロナウイルスの世界的流行は、検査・ワクチン、生活規制まで私たちの健康や生活に大きな影響(悪影響が多い)を及ぼし、養護教諭も大変な思いをさせられましたね。その教訓をぜひ生かして今後の職務に役立ててほしいと思います。一番大切なことは真実を知るための努力でしょう。日々の勉強です。
麻疹に生徒が感染すらならまだしも、教員が感染するのは不注意、無自覚極まりないと思います。教員が感染源になり校内に拡散させることはあってはならないと思います。だからそこ相談者さんの様な養護教諭が尽力しているのだと痛感します。
風邪を引きながら…、熱が有るに…、咳をしながら無理して働いている教員が多いと日頃から感じます。まずは感染症に罹患しないように努めること。罹患してからはしっかり休むこと。教員は手本として、自分が感染源にならないことを示す役目で有るとも思います。
生徒の保護者向けに行っている確認と、教職員への確認は、同じ理由で行われるもので、おかしな点はないと思います。2026年4月に東京都内では、小学校で児童・教職員合わせて47人の集団発生が報告されています。学校現場で麻しんが拡大するとき、教職員が感染の輪に入る可能性は現実にあります。
教員の受け止め方は人それぞれのところがありますので、一度の声かけで全員が動いてくれなくても、繰り返しの声かけで浸透していくことはよくあります。
ご自分のやり方を責める必要はまったくないと思います。無理のない範囲で続けてください。
