Diamond
「目、開けていいぜ。」
「龍、こ、れっ…！」
遊は鏡の中の、自分の胸元に光るものを見つけて、言葉を失った。
シャワーの後、髪を乾かしていたら、龍がひょっこりやってきた。
「髪、乾いたか？」
「うん。…何？」
「まあ、いいから。」
鏡の前に立たされて、
「目、瞑ってろ。」
と、彼が言うので、首の辺りに何か感触を感じながらも、素直に目を閉じていた。
そして、再び開いた遊の目に映ったのは…
「これっ、まさか、本物っ…！」
「…ホンモノに決まってんだろーが。」
龍が呆れ気味に答える。
遊の白い肌に映える、一粒のそれは、シンプルなデザインでありながらも上質な輝きを放っていた。
「思ったとおり、やっぱ、似合う。」
龍が鏡越しに満足そうに微笑む。
「何でっ…。こんな、だって、た…」
「バレンタインのお返し。…今日ホワイトデーだろ？」
「でもっ…」
うろたえる遊を龍は後ろから緩く抱きしめた。
「お前、こーゆうのつけてるのって見たことないなって、思ってさ。」
「だって、…持ってないもん。」
「…ひとつも？」
「うん。買ったことないし。…もちろん、貰ったことも…」
「そっか。…初めてか。」
「うん。」
「…よかった。」
「え？」
龍の声が急に熱を帯びた気がした。
「何しろ…お前には、いろんな“初めて”を貰ってばっかだから。」
そう囁いた唇が、遊の項に移動する。
「…っ」
（このままじゃ、また…）
こうやって、彼のペースに呑み込まれてしまったら、もう何も言えなくなってしまう。
（だけど…いつも、あんたの思惑どおりになんか、させないんだから。）
龍が腕を緩めた隙に、遊はクルリと向き直り、龍の胸ぐらをぐいっと掴んで、
驚いたその唇にキスをした。
言葉の代わりに、深く、自らの想いを伝える。
ゆっくりと唇をはなして、甘く視線を絡めると、彼は一瞬、あきらかに動揺した表情をみせたけれど、すぐに遊の肩口に額をつけて呟いた。
「…まいった。また“初めて”貰っちまったな。」
その口調は余裕を装っていたけれど、紅く染まった耳が隠し切れない感情を物語っていて、少しだけ溜飲が下がった。
けれど、思わぬ場面で芽生えてしまった自らの闘争心が無性に可笑しくなってきて、思わずくすくすと笑ってしまったら、彼も、そのまま肩を震わせはじめて。
二人、抱き合ったまま、しばらく笑いつづけていた。
ＥＮＤ
…せっかくなので、ホワイトデー妄想も書いてみようかと思い書いてしまいました(^^;
テーマは“貢ぐ龍”です（笑）
そういえば龍って、（たとえ相手が遊ちんでも）“貢ぐ”イメージ全然ないな、と思ったのですが、そこをあえて貢いだらどうなるかな〜と妄想を膨らませました（´∀｀*）ｳﾌﾌ
ちなみに龍が贈ったダイヤのペンダントはＮＹだし、ベタにティ○ァニーのイメージで♪
こりすさん♪
わーい♪ホワイトデーだぁ♡貢ぐくん龍〜(//∇//)
胸元で光るDiamond♡
ネックレスをつけてもらうなんて遊ちん初めてで嬉し恥ずかしですねっ
そして安定のラブラブ〜♪ありがとうございます♡
ぬぉっ、出遅れました！！
ホワイトデーご馳走さまですー！
貢ぐ龍、新鮮で良いですね(ノ´∀｀*)ｶﾈﾓｯﾃﾙﾔﾛｼﾅｰ
始まりはティファ○ーのペンダントで、
そのうち徐々に、頭のてっぺんから足の爪先まで貢ぎ物に覆われる遊ちん。
さりげなく、遊ちんをより自分好みにコーディネートしちゃう龍。
んで。
遊「こーゆーのが、好みなんだ…？(覚えとこう)」
龍「………いや、そーでもねぇな」
遊「は、えっ、…(どうしよう、似合わない？)」
龍「確かに、いい女だけどよ。やっぱ」
遊ちんの服をスルッと剥くように肩を露出させて。
龍「中身のほうが激しく好みなもんでね」
遊「/////っ、」
なんつって、かぁ〜〜〜(ノ´∀｀*)ｵﾔｽﾐﾅｻｲ
万里様♡
ホワイトデー妄想♪万里様のもご馳走様でした(*≧▽≦*)
ちょっぴり大胆な遊ちん…っていうところが共通してて嬉しかったです。そして、そんな遊ちんにメロメロな龍っていうのもキュンキュンですよねっ(*^^*)
ぺこさん♡
きゃあっ♡♡更なる萌え妄想♡ありがとうございます！！
遊ちんを自らの贈り物で飾る龍…
そしてそれを自らひとつずつ取り去っていく…
…これぞ大人の楽しみです。も、萌えます（←壊れてます）
