3/4 夜「わたしが川柳をはじめた時」
こんばんは!!
午前中は『朗読サロン』、午後は神戸文学館の『月の子忌 時実新子を読む』に参加してきました。毎年、三月の新子先生の命日の前後に開催されています。定員五十名ですが、募集して二日ほどで満席です 。今日、新子先生の晩年の句でした。次の機会に、ご紹介します。
私が川柳を始めたきっかけの句は、田村が入院中の病院で手に取った婦人画報に掲載されていた、新子先生の句でした。
『れんげ菜の花この世の旅もあとすこし 新子』
『流れつつ美しい日がまれにある 新子』
看病と仕事の日日のなかで、この二句を読み、涙が止まりませんでした。そして、この先生に会いたい、講座を開きたいと思い、知り合いの新聞社で新子先生の連絡先を伺い、その日のうちに電話、その日のうちにお目にかかりました。
半年後の四月四日に田村が旅立った翌日、新子先生から電話を頂き「昨日 田村が旅立ちました」とお伝えすると、「大変だったわね…四月から川柳を始める約束でしたね。二十日締め切りです。四句つくりなさいね。」・・・三十年前の春でした。
冬子さん、拙句を読んでくださって、ありがとうございました。