無点句探訪
31 春寒し気球にぢつと見られゐて
この感じわかります。気球ってスピードはあがらず、高度も低いので。時事句としてもおもしろい。
32 向こうから近づいて来る手のぬくし
懐かしい人、お世話になった人、恩師、色々想像できて私は好きです。想像と具体化はお好みで。
私はベレー帽の恩師かなあ。
43 がんじきの跡目の囲む枝垂梅
囲むが平凡説明っぽいかなあ。後をたどっていったらそこに枝垂梅が在ったという感じのほうが俳句っぽいかと
だけど、雪国いい風景ですねえ。
47 向き揃へそっと仕舞ふや番雛
そっとは無用かと。向き揃へで丁寧な作者の心は十分感じます。
しかし、やで切っているのに 中七と座五がつきすぎ。
60 ゆつくりと町を濡らして春の雨
ゆつくりと春の雨は付き過ぎでしょうか。
89 変な嘘ニヤけ夫は四月馬鹿
面白かった、ひたすらわらいました。にやける夫(つま)来年この季語で一句を希望します
105 今日木曽の林業大の卒業式
好きな句です。「林業大の卒業」が肝ですもん。
若き師と林業大の卒業子
久々にアイビーさんの観賞三原則を履行いたしました。
おやすみなさいませ。
> "アイビー"さんが書かれました:
> いやあ、かをりさん手厳しいですなあ、しかし、手厳しいなかにも愛情のある指摘ですから、その辺をお汲み取り下さい。
> 43 がんじきの跡目の囲む枝垂梅
> かをりさんのご指摘、まことにごもっともで異論はありません。しかし、おそらく作者にすれば、みたままの情景だったのかと思われます。事実を優先するのか、俳句としての完成度を優先するのか、難しい問題ですね。私だったら、少しぐらい虚構を入れても、俳句の完成度を上げる方に軍配を上げます。
やり方よくわかりませんがこれでもいいのかな?
いやいやご丁寧にありがとうございます。ありていはテレビでちらと見た枝垂れ梅が周囲に柵や囲いがなくぐるりと箒目がついているだけだったので苦し紛れ。 がんじきの跡目の結界枝垂れ梅 多分そこからうちは入ってほしくないのかなと思ったまで。ちょっと漢字が続くので避けました。
いやあ、かをりさん手厳しいですなあ、しかし、手厳しいなかにも愛情のある指摘ですから、その辺をお汲み取り下さい。
43 がんじきの跡目の囲む枝垂梅
かをりさんのご指摘、まことにごもっともで異論はありません。しかし、おそらく作者にすれば、みたままの情景だったのかと思われます。事実を優先するのか、俳句としての完成度を優先するのか、難しい問題ですね。私だったら、少しぐらい虚構を入れても、俳句の完成度を上げる方に軍配を上げます。
2 子は持たず手窪に乾く春の泥 (かをり さん)3 おだまき、◎ちとせ、
この句はかをりさんワールドと特選に頂きました。春泥に郷愁を感じても昨今見掛けない難しい季語で心情を、受け止めました。
3 雛様と私の一夜飾りかな(ちとせ) 1 かをり、
俳句が一人歩きしてしまった感があって迷ったのですが、作者は母が孫娘に誂えた雛を毎年飾る、しかも私も良いお顔に会いたくて3日に、翌日納めました。
105 今日木曽の林業大の卒業式
御嶽への道縋ら林業大の卒業用意を見掛け、林業に携わる学生さん達に清々しさを感じて。取り上げて下さって嬉しいです。
かをりさん有り難う御座いました。