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互選結果

5月句会の互選結果を発表します。 トップは8点で、ABCヒロさんの「鯉のぼり」、玉虫さんの「子どもの日」同じく玉虫さんの「祭り馬」、尾花さんの「草を引く」の句が同点で並びました。次いで7点句はてつをさんの「鯉幟」の句でした。
8点句 14 鯉のぼり抱くたびに嬰重くなる (ABCヒロ)
8点句 24 蝶結び達成したる子供の日 (玉虫)
8点句 68 鬣(たてがみ)を三つ編みされて祭り馬 (玉虫)
8点句 84 この家に住める限りと草を引く (尾花)
7点句 76 鯉幟揚げてやりたやガザの空 (てつを)
個人別総合では、玉虫さんが22点でトップでした。

5月度みんなのネット俳句会互選結果一覧 ◎は特選、特選2点、並選1点で計算ん 令和7.5.14
1 万博へ値上り他所に皐月旅 
2 新樹陰ブラスバンドの通りけり (夏蕨) 1 えっちゃ、
3 別腹の珈琲ゼリー夏来る (玉虫) 2 ふうり、夏蕨、
4 愛されて我は育ちぬ子供の日 (ダイアナ) 3 弥生、茶々、ヨシ、
5 鳴りそうで鳴らぬ草笛初恋歌 (楽) 2 かをり、ヨシ、
6 そよ風のペダル漕ぐや柿若葉 
7 豪快に風呑み下す鯉幟 (にゃんこ) 1 ふうり、◎ABC、和談、ダイア、楽、コビト、
8 試飲して衝動買いの新茶かな 
9 アンネてふ大府育ちの薔薇二輪 (森野) 1 ヨヨ、
10 青嵐ガラガラ唸る竹林 (ちとせ) 1 ヨシ、
11 菖蒲湯に漬かりて唸る投句の句 (ヨヨ) 1 和談、
12 初めての句会春潮に乗る気分 (ふうりん) 5 尾花、森野、かをり、ラガー、ヨシ、
13 道中(みちなか)に飛べぬ野鳩や愛鳥日 
14 鯉のぼり抱くたびに嬰重くなる (ABCヒロ) 8 ダイア、◎弥生、夏蕨、かをり茶々アイビ、板波、
15 黒南風や老眼来たとぼやく友 
16 藤垂るる終日風は紫に (ナチーサン) 5 ABC、ヨヨ、にゃん、コビト、板波、
17 神社横ペダル踏み込む花吹雪 (板波) 1 和談、
18 開ききる牡丹に雨の月曜日 (尾花) 1 にゃん、
19 甲斐の宿武者人形に迎えられ (ラガーシャツ) 2 尾花、てつを、
20 農業の苦労を学ぶ子どもの日 (ヨシ) 1 ちとせ、
21 ゆたゆたと昇る乙女座春の宵 
22 藤棚に老婆三人爆笑す (アイビー) 1 ダイア、
23 薔薇咲いてその白妙といふ白さ (夏蕨) 3 ふうり、てつを、玉虫、
24 蝶結び達成したる子供の日 (玉虫) 8 弥生、かをり、ラガー、◎コビト、◎ヨシ、板波、
25 鶴が追ふ機械起しや早苗月 (茶々) 1 板波、
26 見上ぐれば今咲き初むる花水木 (にゃんこ) 1 ヨヨ、
27 破水せし娘乗せ深夜の代田道 
28 新調の切子のグラス夏来る (弥生) 4 夏蕨、ナチー、コビト、アイビ、
29 筍の茹であがる香や夕刊来 (楽) 6 尾花、◎玉虫、ナチー、アイビ、板波、
30 柿若葉けふも予定の一つあり (えっちゃんあら)  2 ダイア、ラガー、
31 風薫る漸く『山廬』訪ねられ (ちとせ) 1 かをり、
32 ゴンドラを降りて松蝉耳に先ず 
33 妻の目の気になりつつも豆の飯 (ふうりん) 2 弥生、ラガー、
34 のんびりとテレビ三昧山笑ふ (ヨヨ) 1 和談、
35 子どもの日爺は福本清三に (てつを) 1 森野、
36 廃屋の蔦の青さよ初夏の風 (板波) 3 えっちゃ、ヨヨ、森野、
37 支持率は低下憲法記念の日 
38 逝く春のにじむ彩りそのままに 
39 汗の味涙の味を知る試合 (コビトカバ) 3 ◎ラガー、茶々、
40 花みかん香をのせ斜面すべる風 (尾花) 3 ◎ふうり、ヨシ、
41 春眠や読経たゆたふ百カ日 (和談) 2 ふうり、ヨヨ、
42 身延山山門にへたり山笑う 
43 万博のガイドブックや夏に入る 
44 メーデーの帰りならんか家族連れ 
45 福願ひ猫と頬張る柏餅 
46 夏立つやリハビリ室のオルゴール (にゃんこ) 5 ダイア、かをり、てつを、玉虫、板波、
47 屋根だけが見えて若葉に埋まる宿 (夏蕨) 4 ふうり、森野、ラガー、楽、
48 病持つ娘無事出産みどりの日 (ダイアナ) 2 森野、ちとせ、
49 蚕豆のこれっぽっちを茹で上げて (玉虫) 2 えっちゃ、楽、
50 行事踏むのこったのこった夏場所 
51 母の日や八十路の母は幼き娘 (楽) 2 えっちゃ、玉虫、
52 単線は地平線まで麦の秋 (弥生) 5 ABC、◎ダイア、森野、にゃん、
53 子供の日目高ポロポロ卵産み (ちとせ) 2 コビト、アイビ、
54 園児らの元気届けし若葉風  (森野) 1 和談、
55 余花愛でて妻と歩きし上野城 
56 庭下駄の鼻緒の緩み芝青む (板波) 6 弥生、◎夏蕨、ラガー、◎楽、
57 献立を一品増やす子どもの日 (ABCヒロ) 1 茶々、
58 あの恋は桜散る間に天国へ (ヨヨ) 1 えっちゃ、
59 車窓より山藤見しと来たる人 
60 二年目のナース奔走青嵐 (コビトカバ) 3 ふうり、尾花、アイビ、
61 春一番吹かで異国の黄砂降る (ナチーサン) 1 和談、
62 豪商の土間通り過ぐ若葉風 
63 新緑の道は快適ハイウエイ 
64 メッシュフェンスは木香薔薇のためにある (アイビー) 1 ABC、
65 鯖寿司や京の河原にふたりして (ラガーシャツ) 2 ちとせ、茶々、
66 鈴なりの豌豆蔓を絡ませて (和談) 1 ヨヨ、
67 書に倦みて目をやる庭の樫落葉 (夏蕨) 2 ダイア、にゃん、
68 鬣(たてがみ)を三つ編みされて祭り馬 (玉虫) 8 ABC、尾花、ちとせ、ナチー、楽、◎アイビ、板波、
69 野菜屑鳥啄む遅日かな 
70 ゼッケンのある子と無い子青葉風 (弥生) 4 ABC、ナチー、コビト、ヨシ、
71 歳時記を閉ぢて新茶を淹れかへむ (楽) 1 えっちゃ、
72 真っ直ぐに生きる喜び燕子花 (ダイアナ) 4 えっちゃ、弥生、◎てつを、
73 街燈の灯に透き若葉なほ淡し 
74 足伸ばす仔犬とベンチ柿若葉 
75 舫綱絡め甲烏賊目の当たり 
76 鯉幟揚げてやりたやガザの空 (てつを) 7 ◎えっちゃ、ヨヨ、かをり、◎茶々、コビト、
77 青空へポプラ並木の新樹光 (ちとせ) 2 夏蕨、楽、
78 首夏の風うけて窓辺の読書かな (板波) 2 てつを、にゃん、
79 春深し居場所探しの綿毛旅 (ヨヨ) 2 ◎和談、
80 生涯に二度の万博夏近し (ふうりん) 1 ちとせ、
81 花菖蒲まつすぐ立ちて吾を呼ぶ (コビトカバ)
82 傘雨忌や寂しきときは句を詠みぬ (ABCヒロ)
83 早や五月飛び去る如き日数かな (ナチーサン)
84 この家に住める限りと草を引く (尾花) 8 ◎森野、夏蕨、ラガー、玉虫、楽、◎板波、
85 裏庭のヒトツバタゴや銀世界 (和談) 2 ◎ヨヨ、
86 スタッフと麦茶分け合ふ風呂介助 (ヨシ) 2 ふうり、尾花、
87 民守り国を治める五月三日 
88 米の値の騰がりに騰がる春の暮 
89 鯉のぼり逆さ吊りするパリジェンヌ (茶々) 1 コビト、
90 蝸牛好きと苦手の中間点 (玉虫) 2 夏蕨、てつを、
91 高空を尾で打ってをり鯉幟 (夏蕨) 2 ABC、にゃん、
92 ごめんねと言へぬ夕餉の豆ごはん (楽) 4 玉虫、◎ナチー、ヨシ、
93 卯の花や傘の雨音連れて行く (ダイアナ) 2 てつを、ナチー、
94 新茶淹れ策練り直す日曜日 
95 柿若葉水場の花の水替えし 
96 庭のもの眺めつ受くる風炉点前  (森野) 2 ダイア、茶々、
97 精密に小さな巣を張る小さな蜘蛛 (にゃんこ) 2 尾花、楽、
98 置かれたる筍メモの走り書き (ふうりん) 2 弥生、にゃん、
99 小流れに白眩しきやカラー群れ 
100 酒肴とて筍来るやお裾分け (ヨヨ) 1 てつを、
101 真つ黒に灼かれた心黴の花 (コビトカバ) 1 ナチー、
102 無風てふ風のありけり藤の花 (てつを) 4 ABC、◎にゃん、アイビ、
103 あをあをと騒ぐは風か木々の葉か 
104 この国はこの子に託そ菖蒲風呂 (ABCヒロ) 4 和談、弥生、茶々、ナチー、
105 「爪切り」も長き道連れ昭和の日 (ナチーサン) 6 ◎ちとせ、夏蕨、◎かをり、玉虫、
106 雛罌粟(ひなげし)の一つ揺れれば百花揺れ 
107 靴揃へ上がる古民家柿若葉 (尾花) 2 ちとせ、玉虫、
108 抱卵の烏は人を威嚇せり (ヨシ) 3 ◎尾花、森野、
109 新緑に句碑は包まれ下部かな 
110 曼陀羅寺頬に触れゆく藤の波 (和談) 2 ちとせ、アイビ、

投句者は、えっちゃんあら、コビトカバ、ラガーシャツ、森野、弥生、ABCヒロ、夏蕨、ちとせ、ふうりん、ヨヨ、尾花、にゃんこ、和談、てつを、楽、ヨシ、ダイアナ、玉虫、ナチーサン、茶々、アイビー、板波の22名。ほかに選句のみ参加・かをり 
間違いその他不都合な点をご連絡下さい。

編集・削除(編集済: 2025年05月15日 11:31)

選句鑑賞

アイビーさん、お纏めありがとうございます。
今月もまた初夏の素晴らしい句が多かったです。

5 鳴りそうで鳴らぬ草笛初恋歌  (楽)
成りそうで成らぬ初恋のもどかしさと哀愁の草笛。上手く捌いたなあと感心しました。

12 初めての句会春潮に乗る気分 (ふうりん)
破調ではありますが、その分わくわく、どきどきという初心の勢いがでました。季語の斡旋も春の潮が絶妙。

14 鯉のぼり抱くたびに嬰重くなる (ABCヒロ)
風をはらんだ鯉幟が見えてまいりますのは、まず季語が大いに語ってくれて居ます。嬰を抱く喜びの賛歌でありましょう。

24 蝶結び達成したる子供の日  (玉虫)
私は不器用ですので、蝶結び、練習させられました。縦結びになったり、できるようになった日、うれしかったことが思い出されます。
達成が硬き表現ですが、これがまたいい感じ出しますね。

31 風薫る漸く『山廬』訪ねられ (ちとせ)
私も竜太ファンとしてこれは採りました。一昨年梅の時期に『山廬』を訪ねました。当主の方が丁度出てこられ、少しお話できたことが思い出です。
漸くがアクセントとして効いています。

46 夏立つやリハビリ室のオルゴール (にゃんこ)
リハビリは辛い。そこのやわらかいBGMが欲しいではありませんか。リハビリ室に新樹光が差し込んだ趣の句です。次点でいただいております。

76 鯉幟揚げてやりたやガザの空 (てつを)
鯉幟は初夏の日本の平和の象徴でありましょう。さらに具体的に地名も入れられたのがよかった。
この俳句会の時事の句は徐々にみなさん、上手になられておりますね。

★105 「爪切り」も長き道連れ昭和の日 (ナチーサン)
愛用品は長く手元においておきたいもの。これが骨董の類でないところにひかれました。作者の素朴なおもいが昭和の日という季語の斡旋で伝わります。
俳句は物に託して気持ちを詠むんだなあと。特選でいただきます。

引用して返信編集・削除(未編集)

かをりさんへ

夏立つやリハビリ室のオルゴール
選んでいただき、また、鑑賞していただき、ありがとうございます。
肘を痛めて春先から通っていた医院では、いつもリハビリ室にオルゴールの曲が流れています。しばらく通ったある日、部屋に入りますと、リハビリの先生とスタッフの制服が一斉に半袖に変わっていました。少し開けられた窓から窓へ爽やかな風が吹き抜けています。身体も心も柔らかく軽くなった気がしました。

引用して返信編集・削除(編集済: 2025年05月20日 12:56)

アイビーさん、かをりさんへ
「爪切り」も長き道連れ昭和の日 (ナチーサン)
鑑賞及び特選有り難うございました。昭和の日を明日に控えたあひりひりするる日風呂上りに爪を切っていました。ふと何気なく爪切りを眺め「東京ドーム前しみず別館」の記名を見つけました。思わず半世紀前の高等部の生徒との修学旅行に想いを馳せました。ドームの見学、ドリームランドでの自閉症児の失踪などなどしばらく時を忘れました。爪切りには電話番号も。しばらくしてひりひりするので深爪に気づかされました。

引用して返信編集・削除(未編集)

鑑賞ありがとうございます

アイビーさん  かをりさん
鑑賞ありがとうございます

筍の‥‥ 句は
たくさんの生の筍をいただき、さてどうしたものかと思案し思い切って昔の大鍋を引っ張り出し半日がかりで作業いたしました
気づけば夕方になってしまいました
なんとか時間がかかったことを表現したかったのですがなかなか良い文句が浮かばず下五には大変苦労しました 評価していただいてとても嬉しいです

鳴りそうで鳴らぬ‥‥
の句はまだ子供の頃の思い出です
思春期になりなんか初恋の味と似ていたなと感じた覚えがあります
あのように鑑賞していただいて私の気持ちが通じる方がいたと とても嬉しく思いました

ありがとうございました

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーの俳句鑑賞 その3

アイビーの俳句鑑賞 その3

筍の茹であがる香や夕刊来 (楽)
朝掘った筍を茹でるまでが大変である。まず大鍋を用意して大量の水を沸かす、筍の皮を剥き米糠と一緒に茹でる。竹串に刺して茹で具合を確かめる。ようやく茹で上がるのだが、座五で「夕刊来」と軽く受けたところが素晴らしい。時間の経過も分かるし、軽さが良い味を出している。これが俳句の呼吸というものだろう。

スタッフと麦茶分け合ふ風呂介助 (ヨシ)
入浴介護の大変さは想像に余りある。麦茶といっても、介護者本人が自宅から用意してきたか、あるいは自販機なのかは分からないが、いずれにしても施設が用意したものではなかろう。飲みさしの麦茶を気にもせず飲む。これが老人介護施設の現実だろう。報われることの少ない仕事。携わっている方々には頭が下がる。

真っ直ぐに生きる喜び燕子花 (ダイアナ)
燕子花に託した作者の思いを、けれんみなく詠んだ。真っ直ぐに生きているのは燕子花もそうだが、作者自身の生きざまなのだ。鬼面人を驚かす表現よりも、自分の気持ちを素直に詠んだこの句の方が却って新鮮に映る。

鬣を三つ編みされて祭り馬 (玉虫)
玉虫さんは8点句を2句出したが、そのうちの1句。馬の鬣(たてがみ)を三つ編みにするとは初めて聞いた。冒頭から読み手の関心を引き付けておく、いわゆる「つかみ」の手法が鮮やかだ。ところで、この祭りは何処の何という祭りなのだろう。

「爪切り」も長き道連れ昭和の日 (ナチーサン)
「昭和の日」の俳句は、おおよそパターンあるようだ。根底に「ふるきよき時代・昭和」というものがあって、貧しかったが一つの目標に向かって頑張った、という気分を懐かしむ心情だろう。この句は懐かしむ対象が「爪切り」と言う。ありふれた道具でも長年愛用しているうちに、愛着が湧いてくるのは大いに理解できる。

鯉のぼり逆さ吊りするパリジェンヌ (茶々)
初夏の風物詩の鯉幟。日本人ならありふれた景色だが、外国人からすればエキゾチズムを掻き立てるもののようだ。外国人用のお土産の鯉幟かと思われるが、なんとつけ方が逆向きにつけているフランス人がいた。当の本人はそれで悦に入っているのだから、それで良いのかも知れない。

以下次号、不定期掲載

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鬣を三つ編みされて祭り馬
鬣にふりがなを付けて頂きました。
この句の裏には、祭りという季語が有ります。
第二の古里北海道の祭りからの連想。
農耕馬がシッカリ働いて町で見掛けられた頃。
祭りに(ばんば競争)というモノが催されました。
普段目にしている地味な働く馬が、綺麗に飾られてビックリ。
素敵なリボンというわけではなく、紅い布を巻き込まれて。
物凄く大きな、太い脚の馬には近づけません。
離れて見ていたのですが、何故かその、三つ編みがおもいだされます。
北海道も今では馬ではなく、機械での農耕が盛んですから
あの馬達や、三つ編みに飾ってお世話した人たちも過去の事になりました。
私はばんえい競馬のような、競争は好きではありませんが
お祭りに飾り立てて、誇らしげな飼い主をたまに思い出します。
優しい馬の目も。

蝶結び達成したる子どもの日
此の句は、左利きの子が、何回もいや、何年もかっかって
やっと蝶結びが出来るようになったのが、奇しくも子どもの日!
たかが蝶結び、されど蝶結び。皆が出来て自分が出来ない蝶結び。
柏餅より嬉しい、記念日となりました。コーチした私もその子の記憶に生涯残る。
と秘かにガッツポーズ。
無口な玉虫です!をスタイルにしたいのですが、しゃべり出すと長くなります。

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挑戦者一矢報いる!

 将棋名人戦7番勝負第4戦は予想にたがわず大接戦になりました。先日千日手で指し直しの一番先手番は永瀬九段、前半はほぼ互角かやや名人が優位に立っていましたが111手目あたりから急展開目を疑う動きが。 AIの数値が逆転したのです。何がどうなったのかわからぬままに手数が進み118手あたりから両者秒読みに。丁々発止の30手ほどが続いた末に141手で後手番の藤井名人が投了。疲労困憊の両者に見受けました。やはり永瀬九段は第一人者、タイトル戦での藤井との対局も多く若手が伸びる中藤井7冠を倒すのは彼かもしれません。最終局まで縺れてほしい気もします。第6局は愛知県蒲郡市、最終局は山形は天童市で行われます。
次回第5局は5月29日㈭~30日㈮茨城県で行われます。

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不覚にも終局まで見ず!
  午後9時頃にもう藤井名人の勝ちだと思ってお風呂に入って
  寝てしまいました。明日の朝名人防衛の新聞記事を読むなんて
  考えて寝ました。不覚!

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アイビーの俳句鑑賞 その2

アイビーの俳句鑑賞 その2

子供の日目高ポロポロ卵産み (ちとせ)
孫が観察用に飼ってる目高であろうか、卵を産むのに「ポロポロ」という表現が面白い。とかく「子供の日」の句は、子供が喜ぶような催しとか子どもが好きな食べ物の句が多い。ところが作者は目高を持ってきた。このあたり、作者の見識が窺える。厳密に言えば季重なりだが、まったく気にならない。

置かれたる筍メモの走り書き (ふうりん)
筍は茹でるまで時間をおくと風味が損なわれる。時間との勝負だ。知人が朝掘って、その足で届けてくれたに相違ないが、早朝の事とて、あり合わせの紙にメモして置いたのであろう。もとより走り書きだから、乱雑な字でよく読めない箇所もある。それでも知人の好意が嬉しく、早速筍をゆがいたことである。

あの恋は桜散る間に天国へ (ヨヨ)
桜は人生の節目節目に咲いていたような気がする。中にはこの句のように実らなかった悲恋もあったであろう。俳句に恋愛がテーマになることは皆無ではないが、非常に珍しい。あえて挑んだ作者に敬意を表したい。ただ、この句の場合は、作者自身の体験なのか、あるいは別のモデルがあるのか判然としない。ヒントも無い。桜と悲恋の取り合わせは悪くないだけに、消化不良の感は否めない。

この家に住める限りと草を引く (尾花)
名も無い雑草といえど生命を持つ。抜いても抜いても後から生えてくる。おそらく自分の人生が尽きても、草は生え続けるに違いない。若いと思っていた自分も、そろそろ終末を考えざるを得ない年齢になった。上五から中七の「この家に住める限り」というフレーズは、作者の実感であると同時に、選句した人達も圧倒的に共感があったに違いない。

曼陀羅寺頬に触れゆく藤の波 (和談)
愛知県の曼陀羅寺は藤の名所として知られる。毎年、藤のシーズンともなると県内外の観光客が押し寄せる。当該句は一歩間違えば、ただの凡句になりかねないところだが、中七の「頬に触れゆく」の措辞に救われた。体に感じる五感のうち、肌で感じる触感に重点を置いたところが非凡。座五を「藤の波」として平仄も合っている。

豪快に風呑み下す鯉幟 (にゃんこ)
5月の空に初夏の風を呑み込んで泳ぐ鯉幟。見ている私たちの方が伸びやかな心持になる。子どもの健やかな成長を願って立てる鯉幟。そんな日本人の心情にピタリと合った鯉幟を詠んだ佳句。出来れば「豪快」という言葉を使わずに、豪快さを表現して欲しかった。作者の語彙力からすれば、無理な注文ではないと思う。

無風てふ風のありけり藤の花 (てつを)
無風というのは風の無いこと。論理矛盾も極まった表現だが、俳句の世界ではありうることだ。藤棚の藤がかすかに揺れている。おかしい、風は無いのに揺れている。これを科学的に説明するのが学者。俳人は俳句をつくる。「無風てふ風のありけり」と把握したのが俳人の俳人たるところで素晴らしい。

以下次号、不定期掲載

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アイビーさん
アドバイスありがとうございます。
素晴らしい句に、鯉幟の大きな口が目に見えるようです。アイビーさんのような句は、なかなか(まだまだ)作れませんが、精進します。

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語彙力というより表現力と言った方が分かりやすかったかもしれません。豪快なものを「豪快」と言ってしまっては答えがすぐ分かってしまいます。すぐ分かる答えでは面白くもなんともありません。私の旧作に「鯉幟屋根職人を呑む構へ」というのがあります。参考になるのかどうか分かりませんが披露します。

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アイビーさん、拙句を鑑賞していただき、ありがとうございます。
「豪快」という言葉を使わずに、豪快さを表現する…おっしゃるほどの語彙力はありませんが、もう少し考えてみます。作句に悩むのも楽しみのうちですね。ありがとうございます。

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アイビーさん
「・・・草を引く」の句の鑑賞をありがとうございました。
抜いても抜いても絶えることのない草ですが、子育ての頃は「雑草のごとく強くあれ‼」と願いつついたもので心から憎いのではありません。この家に住める限りの草取りは実感です。

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名人戦先日手に!

 将棋名人戦7番勝負第4局は藤井聡太名人と挑戦者永瀬拓矢九段の間で初日を迎えましたが、午後5時過ぎ先日手が成立し明日の取り直しになりました。先手番は交代し挑戦者に。初手からの対戦になります。消費時間は按分の結果挑戦者が倍以上ありきわめて優位に。
明日8時半から開始、夜には決着が付きます。

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名人戦開幕!

 将棋名人戦7番勝負第4局が今日から始まります。藤井聡太名人の3連勝で迎えたこの1局、永瀬九段の巻き返しなるか興味がつきません。会場は九州は大分県、名人が勝てば名人戦を防衛、永世名人の道が近づきます。

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アイビーの俳句鑑賞 その1

アイビーの俳句鑑賞 その1

柿若葉けふも予定の一つあり (えっちゃんあら) 
柿若葉は同じグリーンでも、一際明るい色調のグリーンで、いかにも初夏らしい雰囲気を醸し出す。作者は多忙である。習い事、地域の役、句会etc。多忙だけれど充実の初夏。そんな慌ただしい毎日と柿若葉とが見事に適っている。

二年目のナース奔走青嵐 (コビトカバ)
「二年目」がキーワードになっている。経験はまだまだだが、さりとてズブの新人でもない。一通りのことは経験し、それなりの知識もある。本当に仕事の面白さが分かりだしたのが「二年目」であろう。季語の斡旋も良いが、「二年目」という言葉が非常に利いている。深いストーリーを持った俳句。

甲斐の宿武者人形に迎えられ (ラガーシャツ)
山梨県に旅行されたのであろうか。甲斐と言えば戦国武将の武田信玄である。武者人形は五月人形であり、信玄とは関係ないが、どうしても甲斐とくれば信玄とオーバーラップしてしまう。またそこが作者が狙い目でもある。作者の意図を離れて、読み手の方が勝手にあれこれ想像する。上手いやり方だ。

庭のもの眺めつ受くる風炉点前  (森野)
茶道では5月から10月までの間、炉を用いず風炉という道具を使って点茶する。夏の季語。お茶をいただくに際し、軸やお道具を拝見することも茶道の楽しみだ。庭の植物から四季折々の移ろいも感じることもあるだろう。静寂の中、心静かにお茶をいただく、かけがえのないひと時だ。欲を言えば、具体的に植物の名を出すとかしたらもっと句が引き立つと思う。

鯉のぼり抱くたびに嬰重くなる (ABCヒロ)
実感の一句。実際、嬰児の成長の早さ驚くばかりだ。空に翩翻と泳ぐ鯉のぼり。まさに逞しく成長する嬰児そのものだ。事実だけを淡々と描写したように見えるが、一番言いたいことを言って間然とするところが無い。俳句のお手本のような句。

新調の切子のグラス夏来る (弥生)
初夏だ。しまっておいた切子のグラスを下すことにしよう。グラスにカッテイングが施されて、複雑に光がキラキラ光る様は一服の清涼感を覚える。結果において、切子グラスと下五の「夏来る」は絶妙の組み合わせになった。いかにも初夏らしい溌剌とした一句。

屋根だけが見えて若葉に埋まる宿 (夏蕨)
一年中で最も快適な季節の到来だ。旅行を思い立った。しかし、日本という国はつくづく樹木が多い句にだろう。道中は言うに及ばず、宿まで若葉に覆われているではないか。まるで若葉の中に旅館があるみたいだ。そんな驚きをうまく俳句に詠んだ。ただ、全体的におとなしい印象で、もっと意表を突く表現があっても良かったと個人的には思うのだが…。

以下次号、不定期掲載

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさん俳句鑑賞ありがとうございます。
  連休に山梨の下部温泉に行ってきました。宿泊した旅館の玄関ホールに
  立派に五月人形が飾ってありましたので一句詠んでみました。
  下部温泉は信玄の隠し湯だそうですそれと至る所に句碑がある俳句の
  町の様でした近くの身延山久遠寺にも行ってきました。

引用して返信編集・削除(未編集)

鑑賞ありがとうございます。

アイビーさん、いつもありがとうございます。
アイビーさんの鑑賞により自分の句が何だか素敵に思えてきて嬉しいです。
今回は初夏らしい爽やかな句が多く、選句は難しいながらも楽しいものとなりました。

弥生

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビー様鑑賞ありがとうございます。ネット俳句に力惜しまずお世話いただきありがとうございます。俳句に詠んだ予定一つありは習い事?が重なってしまった時予定を一つに決めるのは他でもない自分なんだと思いました。平凡な日常でした。ありがとうございます。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさんへ

今月も取りまとめありがとうございました。
高点句の皆さんおめでとうございます!

ナースの句の鑑賞ありがとうございました(^◇^)
娘が頑張っている事を娘の同期の子が教えてくれました。
奔走しているのだろうと、母として嬉しく思っています。

引用して返信編集・削除(未編集)
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