残る6句選の鑑賞
アイビーさん、お纏めお疲れ様です。
★23 隠れんぼ見つけたし子の冬帽子 (えっちゃんあら)
親御さんになられてからの、または子供の頃の思い出か。独自の解釈、失礼をお許しください。
私は後者なら楽しいなあ。初めて知る恋心なんて。。。どちらも口元がほころぶ冬の一風景ですね。
★56 手のひらの上の暮らしや賀状書く (にゃんこ)
日常をいつくしむ、そんな作者の姿勢にに感動です。
素直に生きてみたい、素直な歌を詠みたいとおもいます。歳末の毎日残業の日々、心に響く得選句です。
★73 歌ふやうに絵筆が動く紅葉山 (ヨシ)
sing like talk と言う言葉がありますが、それを地にいくような、軽快な句ですね。
この句で心は、秋のやわらかな日差しと空気でいっぱいに満たされていきます。
★102 冬帝や寝癖頑固な親子です (コビトカバ)
冬帝の斡旋がよかったです。そのあとのユーモラスな口語が生きるのですね。
一家の主が額の皺で冬の蝿を捉えた、そんなエッセイを思い出しました。尾崎一雄 『 虫のいろいろ』
家族愛あふれる一句。
★107 くつさめの谺を返す山眠る (門柳)
「白髪三千丈」ええ、このくらい大きく詠んでもいいとおもいます。
冗談が通じないということが息苦しいと感じる世の中ですもの。
★114 少子化の世に薩摩藷の子沢山 (茶々)
アイロニーを昇華した、いい句ですねえ。少子化、世俗の言葉をさっと薩摩藷という花鳥風月に昇華されたのですね。
社会的な句はこうありたい、詩なんですというお手本です。
今月はバラエティに富んで、とても選句が楽しかったです。勝手な解釈等はお許しください。
自分の境涯、はたまた社会性の句、意外と多いですが、季語や物に託す、あえて喜怒哀楽を隠すと言うことを学びました。
ありがとうございました。
幹事のアイビーさんはじめ、皆様のよき年越しをお祈り申し上げます。
かをりさん114の薩摩芋の子沢山を鑑賞していただきありがとうございました。私は無点句が多いのでホットしています。紅東か、紅はるかの苗を舟底状に植えましたら、適度の大きさの芋が4つぐらい弦についていました。今年の収穫は上出来で喜び一入でした。
少子化の世、という部分は私の句の中核をなす部分ですが、国にチョットという感じがありました。そこを
かをりさんはアイロニという言葉を使って、ソフトに味わい深く句の良さを取り上げてくださいました。
幹事のアイビーさんの見識も深く浸透して来ていて、よい句会になりそうですね。
かをりさん
鑑賞していただき、ありがとうございます。
丁寧な暮らしをしたいと思うものの、忙しさに紛れて流されていく日々です。
そんな日々に、川柳や俳句が潤いを与えてくれます。
皺で蝿を捕えるんですか!すごい面白いですね!
私の句を選んで頂いてありがとうございます!
冬帝という季語がとっても好きです。
冬の帝王だと勝手に思っています。帝王なのに寝癖!!って作句をしていて一人で楽しくなってました。