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スレッドNo.3344

候補作品鑑賞

26 鶴引くを見守るがごと汀子句碑 (森野さん) 1
汀子と鶴の関わりは解らないが恐らく多くの鶴の句を残しているんでしょう。句碑の前に立って作者は改めて思いを巡らせこの句に出会ったんでしょう。この句から場所や風景も浮かんで来ます。句碑の句を知りたいものです。

51 啓蟄や水琴窟へ寄せる耳 (弥生さん) 3
不思議な世界ですね水琴窟は。耳を澄ますと別世界へと誘われます。傍に寄るだけでは飽き足らず耳を寄せたくなります。ただ季語に啓蟄を配したのが非凡。この季語が最適かどうか私には解らない。知りたい。

82 ミモザ咲く叱り上手な修道女 (玉虫さん) 6 ◎森野
季語を上手く活用した好感を持てる句です。中七が良いですね。おそらく厳しいベテランでしょうが初心者の扱いはお手のもの、硬軟織り交ぜて。ただミモザ咲くが夏季の季語のようですので今回は戴きませんでした。

96 陶狸淡雪暫し憩はせて (力丸さん) 1
徳利片手に太腹を突き出している大狸、怖いイメージは無く愛嬌すら感じます。その狸に淡雪が、暫しの逢瀬です。束の間の別れ、狸さんも心残りでしょうが一時の宿を借りたお雪さんも未練でしょう。また来年ねと。

102 矢ふすまに雑兵のこゑ鳥曇 (かをりさん)
座五が効いてますね。戦国時代の普段は農耕にいそしんでいる男たちが戦の度に徴収され前線に駆り出され命を晒す。雑兵の悲しさ。悲哀の象徴です。今世でも多くの傭兵たちが戦線に駆り出され銃弾に倒れています。ほとんどは個人的な恨みが無い者同士です。この世に戦が絶えないのは生き物(植物や微生物も)は種族保存と環境へのバランスをとるための必要悪なのでしょうか。
 
113 剪定や枝張り舞の所作に似て (てつをさん) 1
言われてみると確かに。舞の所作に似ています。枝張りは環境に適応するための自然の営みと思いますが剪定により人間の意図が加わり余分な枝が切り落とされその結果更に「舞の所作」と作者が感じ入る枝張りに落ち着いた。その思いを切り取った稀有な作品。剪定も作者の作品かも。

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おをりさんへ
 「二度美味しい歌」ですか。最高の誉め言葉ですね。いずれにしても一筋縄ではいかないのがかをり流。この持ち味は貴重な存在です。これからもよろしく。

ダイアナさんへ
 角川の季寄せなど私の複数の季語におじぎそう(含羞草・ミモザ)として夏季になっていましたので当季雑詠から外れると思っただけのことです。この季寄せ昭和60年初版ですし青樹歳時記は57年初版です。このことと作品の価値は全く無縁です。この際歳時記買い替えも視野におきます。

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花ミモザ、ミモザ咲く、どちらも春の季語です。ダイアナさんのご指摘の通りだと思います。

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ミモザは春の季語で傍題は、花ミモザ、と私の角川の歳時記にありす。例句にミモザ咲き、と上五にあるので、82のミモザ咲く、は春の季語だと思うのですが。どうでしょう?

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ナチーサンさん、鑑賞ありがとうございます。
冬の松本城は足が冷たく、私も足軽の気分で読みました。
矢ふすまに雑兵のこゑ鳥曇 ドローンあやつる少年の笑み
歌会で3番手に選ばれました。主宰から二度美味しい歌と意味深コメントでした。

82 ミモザ咲く叱り上手な修道女 (玉虫さん)  
中世の現代にの色を塗った感じ。艶のある物語の句、いつか詠みたい句とはこれですね。

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