アイビーの俳句鑑賞 おまけ
アイビーの俳句鑑賞 おまけ
懲役の役にアラカン昭和の日(無点)
この無点句の作者は私自身、つまりアイビーである。アラカンは往年の大スターの嵐寛寿郎である。昭和30年ごろまでは一代の当たり役・鞍馬天狗で鳴らしたが、寄る年波で主役が張れなくなり脇に回った。高倉健の網走番外地シリーズに、服役中の鬼寅親分の役で出演していた。時代劇6大スターというのがあった。このうちバンツマこと阪東妻三郎は早くに亡くなったので印象が無い。大河内伝次郎はその頃は脇に回っていたので埒外。長谷川一夫は何かというと女の人とイチャツクので論外。片岡千恵蔵は渋い重厚な役柄だが、当方は子どもで渋いの辛いのと言われても困る。市川右太衛門はチャンバラが強いのはよいが、でっぷりと太り、ギンギンの衣装はいかにもセレブ風なのが減点の対象。そこへ行くと吾らのアラカンはストイックで女などには見向きもしない、ひたすら正義のため、日本の夜明けのために一身を捧げた。永遠のヒーローなのだ。過ぎ去った昭和へのオマージュとして句をつくった。
嵐寛でした。
昭和の日・・・昭和天皇の誕生日(4月29日)
名称の変遷・・・①天長節(1927~1947) ②天皇誕生日(1948~1988)③みどりの日(1989~2006)★1月7日昭和天皇崩御により平成元年変更 ④昭和の日(2007~)★みどりの日は5月4日に。
名称の変更は時代の要請により度々変更されています。そのたびに法律の手続きを踏んでいます。令和の 時代になり5度目の変更があるのでしょうか。昭和がこれほど注目されるのは60年と言う長期にわたること、太平洋戦争や災害、オリンピック、高度成長のなど激動の時代だったからでしょうか。アイビーさんのアラカンからつい私の人生の大半を支配した昭和に想いを馳せてしまいました。荒寛さん有り難う。
アラカンを持ち出すこと自体、古すぎます。知らなくて当然です。気にすることは全くありません。
「アラカン」、嵐寛寿郎のことだったのですね。
川柳書きなので、「アラウンド還暦」と読んでしまっていました。
申し訳ありません。
大変失礼しました。