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スレッドNo.3794

選句鑑賞 8句

67 ジュラ紀より逃げまはりたる青蜥蜴 (アイビー)
大いに腹の底から爽快な句ですねえ。
しかも、私も2、3日前に床下掃除で出くわしたのです。ええ、臆病なほど、逃げてました。
作者の豊かな発想、深い想像力、また青トカゲ君に敬意を表して特選でいただきます。
青の一文字がいいんだなあと。

4 友の戸へ十薬の花導けり (ダイアナ)
季語が動くのか、ベタな風景なのか、私の一票だけとは意外でした。
六月ですよ、じゅうやくのような白い素朴な友情好きだなあ。

11 生命線握って生まれ天瓜粉 (ABCヒロ)
生命力あふれております。完璧な句ですが、出来すぎて特選は青蜥蜴にした次第です。

16 何故そんな名前ついたの姫女苑 (てつを)
ちさきものや雑兵のごときものへの挨拶句ですね。語りかける作者のやさしい目をいただきました。
よく憶えておりませんが、新田二郎の「春紫苑物語」帰化植物の悲哀の句。

18 葉に触るる指もトマトの匂ひなり (にゃんこ)
私もミニトマト作っています、で短歌もまさににゃんこさんと似た歌を詠みました。
摘んだ本人しかわからぬ嗅覚。リアルの句も瑞々しさをいただきました。いただく俳句は新鮮なライブですねえ。
葉に触るる指もトマトの匂ひなり 初恋なんかおもひだす朝

75 黒南風の国生みの島隠しけり (てつを)
国生みの島は淡路島?語らずとも雨の島影ですよね。
とてもきちんと語句を選ばれ、とかく雑になる私は猛省です。ああ、旅愁と神話、旅に出たい。

87 人生は今を起点と夏つばめ (ナチーサン)
夏つばめに托した境涯の一句、なぜ人は境涯を語りたくなるのか(ここはもろに詠む句が多いです)それは承認欲求でありましょう。
俳句は自分のために詠むものですのOKですし、私は境涯の句は受け入れたときにはいただきます。
夏つばめの飛び方はさわやかですもの。私も異動でまたひとつ起点をつくります。

98 薫風や一信一宝得る一献 (和談)
この句も境涯でありますが。「一」の連打の迫力。
私も一緒に酒呑めない相手はどうかとおもう時があります。
薫風で品が出て救われてます。

失礼なコメント、誤字脱字、お許しください。
アイビーさんのおまとめに感謝です。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年06月15日 22:59)

アイビーさん
最初に気がついたのは、葉や茎についた小さな虫を払ったときで、ふわっとトマトの香りがしてきました。
「トマトって全身(?)からトマトの香りがするんだ」と私にとっては大発見。
気をつけていると、風で葉がこすれ合うだけでも、ほんとにかすかにですが匂います。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年06月17日 22:56)

にゃんこさん、葉が触れ合っただけでトマトの匂いがするのですか。初めて聞きました。実地の経験が物を言いますね。農家なら常識でしょうが。農家のふりをして農業の句をつくってもバレる道理です。臨場感と言いますか、作為的なものが出てしまうのでしょう。

引用して返信編集・削除(未編集)

かをりさん
鑑賞していただいた上、素敵な句まで付けていただき、ありがとうございます。

今年初めて(プランターですが)ミニトマトを植えました。
トマトって葉がこすれるだけでも、トマトの実の匂いがするんですね!
ちょっとしたことですが、とても感動しました。
トマトを作っておられる方には、当たり前すぎることなのでしょうが…。
この感動が伝わっただけで、この句は大成功。
今、大きくなりつつある実を飽きずに毎日ながめています。

引用して返信編集・削除(未編集)

令和の其角とはまた。それだけで嘘っぽく聞こえます。しかし、嘘っぽいお世辞でも、言われた方は悪い気はしません。過分な 褒詞、いたみいります。

引用して返信編集・削除(未編集)

平明かつおかしみが洒落れてます。令和の其角の句かとおもったら、アイビーさんでした。
ネット句会を主宰され、類想の及びも無き句を作るアイビーさんなら、人生百年を楽しめるとおもいます。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年06月16日 20:40)

拙句を取り上げていただき有難うございます。かをりさんの手にかかると、自分の句でありながら自分の句でないような、妙な気持ちになります。

引用して返信編集・削除(未編集)

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