清記&選句
清記&選句
12月句会の清記一覧を発表します。投句された方は速やかに選句に入って下さい。
投句者は、▼えっちゃんあら、▼ヨヨ、▼尾花、▼ユメ、▼柚子、▼森野、▼コビトカバ、▼ABCヒロ、▼ちとせ、▼弥生、▼にゃんこ、▼和談、▼てつを、▼玉虫、▼ダイアナ、▼ラガーシャツ、▼ナチーサン、▼茶々、▼アイビー、▼大木、▼ふうりん、▼ヨシの22名。ほかに選句のみ参加の▼かをり (▼は選句済み)
選句要領
1 選句期間 12月11日(水)~12月13日(金)
2 選句数 8句 うち1句を特選とする。特選は無しでも構わない。特選2点、並選1点で計算します。
3 選句方法 句番号を書き出すだけでもよい。
4 結果発表 12月14日(土)
5 投句に参加しない方も選句することも出来ます。投句者全員の選句が終わっても、スケジュールの前倒しは行いません。
12月度みんなの俳句会清記一覧
1 真ん中に猫の伸びゐる炬燵かな
2 友呉れしサンタのチョコのほの明し
3 鳥寄りてピラカンサの実っつく朝
4 冬将軍自販機は皆ホットにす
5 美濃焼にラーメン載せて年送る
6 塵取れぬ掃除の後の堀炬燵
7 鳰ひとつ沈めばひとつ浮かびけり
8 冬芽もう空へと向けて力つけ
9 姉の畑一番大き大根引く
10 駅前の焼き芋買ふ女学生
11 治療食作るは至難冬林檎
12 極月や第九のポスター幅きかせ
13 冬薔薇紅茶のメニュー多きカフェ
14 光秀の首を取られし枯野かな
15 彼の人がまさか中には火事場なり
16 小熊とて三日がかりの捕獲とは
17 古日記月日はずいと進みけり
18 煤払己が心も払ひけり
19 日矢の射す無住の寺の冬紅葉
20 極楽と祖母の呟く干蒲団
21 ぬくぬくし陽を懐に大布団
22 繊月に寄り添ふ星や親鸞忌
23 早々と鳥も塒へ冬の暮
24 鼻歌の車の掃除クリスマス
25 冬の朝くるるくるると駅の鳩
26 白壁の蔵に影して実南天
27 初めてや蕪のシチュウに持て成され
28 寒禽や目覚めを誘いたる一声
29 歳末や幼児募金を握りしめ
30 集まひたる老いも若き冬ぬくし
31 御当主の話上手や炉火盛ん
32 山颪声かき消して落葉降る
33 藁塚は子らの遊び場秘密基地
34 凩やたんたん狸の大ふぐり
35 越冬の鴎に撒くやパンの耳
36 束の間を君と分け合う冬夕焼け
37 虎落笛遠い記憶の名前呼ぶ
38 寒いねー向かうは南句会かな
39 脱衣婆のごと白菜の葉を捥げる
40 古暦替えて明日を確かにす
41 畳皺付きし紙衣や展示館
42 夕日まで一本道や冬田面
43 時雨るるや自転車の子ら立漕ぎに
44 人寄せて庭石陰にツワブキの
45 丹精の葱の届くや誕生日
46 塾に入る子らの大きな白マスク
47 古都の冬菟道稚 郎子(うじのいらつこ)扇子買う
48 おんおんと鐘の音響き冬ざるる
49 一途に日浴びてたんぽぽ返り咲く
50 虎落笛群青色の夕の入り
51 町長も茶席勤労感謝の日
52 クリボッチそれが何よとクリスマス
53 ほろほろと凍蝶上りゆく垣根
54 冬ぬくしわからぬままにパスワード
55 荒星となりて生きてる俊太郎
56 印鑑は略しサインや十二月
57 間引かるる竹林すがし実千両
58 動くとも見えぬ雲あり冬日和
59 格子戸の連なる路地や青木の実
60 楕円球蹴って走って冬に吼ゆ
61 冬眠の大亀見れば岩となり
62 赤々と染まる雲海冬温し
63 ほろと散る柊の花藪蔭に
64 着ぶくれの胸に前掛夕ご飯
65 山々に日の当たるまま時雨来る
66 蒸鮓(むしずし)の湯気に誘はれ河原町
67 家覆う祖父江の銀杏冬黄葉
68 捨て案山子スカートはだけあっけらかん
69 年の暮形ばかりや大掃除
70 曖昧な距離おく池の番鴛鴦
71 俳人の吾子に賞状冬銀河
72 枝折り戸の奥なる寺苑冬薔薇
73 錦秋や十二単衣の賀茂神社
74 ロボツトの掃除機届く冬ぬくし
75 空をゆく風に磨がれて冬の月
76 新海苔を巻いておむすび富士に似て
77 海峡の雲井に鷹の二羽三羽
78 冬銀河二人乗りせし帰り道
79 冬ざれや温泉街の射的場
80 冬帝を迎えいつもの散歩道
81 クリスマス夢の酒場で君と舞ふ
82 トランプに固唾飲む世や去年今年
83 銀行へ年金暮しにも師走
84 SNSに今日も悩みの炬燵かな
85 まつさきに餅搗の日に二重丸
86 音立てて寒卵割り禊とす
87 縁側へ呼び出し日向ぼこりかな
88 それぞれに居場所定めし落葉かな
89 跳ぶやうに歩く師走の速さかな
90 炬燵内足絡ませる猫と爺
91 天気図の縦縞ならび裸木鳴る
92 湯呑持つ皸の指撫でてやる
93 くつさめの出る寸前の顔であり
94 脱いだままズボン立つてる師走かな
95 多かりし工事迂回の年の暮
96 緊張の演奏を終え冬ぬくし
97 京に背を向けて比叡の眠りけり
98 水鳥のまどろむ円き水輪かな
99 この森の何処に住まいか冬の蝶
100 北窓閉づ床までダブルカーテンに
101 オリオンや短歌暗記の遠回り
102 燗酒や卯の花まるで蒟蒻ぞ
103 枯葉舞ふそこに佇む君が好き
104 眠られぬものの声して冬木立
105 風出でて小鳥追はるる実南天
106 阿形吽形仁王は朽ちて冬ざるる
107 文豪を真似し十五の懐手
108 縄跳びや思つた通り素直な子
109 コーラスの歌声に和す木の葉雨
110 漸くに霧の晴れたる十時かな
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