MENU
449,860

スレッドNo.567

選句の感想を述べさせて頂きます。

6さはやかにバンビーかける東大寺(悦ちゃんあらさん)
 東大寺周辺で親鹿について斑点のある子鹿が遊んでいる様子がさわやかに目に浮かびます。「子鹿」は夏の季語なので、季重なりを避けるためバンビにしたのでしょうか。一読して「バンビーかける」に惹かれました。

8陶工の轆轤勇めり鵙の晴(かをりさん)
 親しくして頂いていた陶芸作家の先生が亡くなられて半年余。轆轤の名人でした。留守になった陶房を訪れるといろいろ思い出され胸に迫るものがあります。「鵙の晴」という季語が周りの些事に惑わされず頑固で凛としていた先生にもピッタリ! 心動かされた句です。

18秋晴れや歴史探訪兵糧路(和談さん)
 兵糧路というとその背景によっては、敵に囲まれ籠城している時の道など、まさに命がけの道なき道を行くのかなぁーとか、想像すると歴史探訪は楽しくなる。とても心惹かれた句です。

29椋鳥の群れて電線撓みをり(いちごさん)
 椋鳥は秋から冬にかけて群れる習性があるらしく、一斉に電線に止まっているところを映像で見たがその数は凄かった。鳴き声や糞尿に迷惑を被っている人々がいるようだが、数羽なら黄色い足と黄色い嘴のかわいい鳥だと思う。

58栗持ちて免許返納ぽつり言う(森野さん)
 栗を買ってきたところだろうか? 日常の何でもない時にふと思い出される免許返納のこと。頭にあるもののつい返納後の不便を思うと迷いが生じる。私もあとどれ位の間車に乗れるだろうか? 作者の方の気持ちがよくわかります。

62同室のあゐつに会ひたし秋の夜(観音寺さん)
 いつか寝食を共にしたことがあった友だろうか? もう一度会いたい人がいる。季語が「秋の夜」といわれると会うことのかなわない人なのかな?とも思う。秋の夜は寂しい。

76穴まどひ五十路をんなの朝帰り(かをりさん)
 一読して自分流解釈で納得してしまいました。 五十路がいいですね。これより若い女性だといろいろ問題が起きそうですし、六十路では認知症を疑われたり、七十路以上では広報無線で呼びかけられそうです。とても楽しい句で特選にいただきました。

私の勝手な解釈で、作者のかたの意に反しているかもしれません。その時はお許しください。
アイビーさん、お取りまとめありがとうございます。いつも楽しく拝見させていただいています。
これからもよろしくお願いします。
 

引用して返信編集・削除(未編集)

かをりさん、穴惑いの句意を全く違えておりました。失礼いたしました。
そういえば、現役世代の方々が深夜まで活躍していること遠い昔のことで忘れておりました。
それと、五十路、六十路の「ソジ」のこと当歳であると、今知りました。辞書を引いたことがなかったんです(恥ずかしい)
私は七十代後半で七十路の途中だとばかり思ってました(泣笑) 来る八十路は、一年間しかないと分かり頑張って「八十路八十路と」句を作ります。朝から冷や汗です、失礼いたしました。

引用して返信編集・削除(未編集)

萩さん、二句も採っていただき嬉しいです。
・陶工の句はまさに喜寿の主であります。ただ今入院中ですが、励ますのも失礼ですので、勇めりとした挨拶句。変わり者ですが、「鵙の晴」のごとき人です。
・穴まどひ、投句した時点で50歳。五十路は50代のことではなく、50当歳と知り、あと
一年しか読めません。句意は始発が来るの待っている老若男女のワンオブゼムです。
ああ、老若男女、地方と違い元気で結構年代の幅広いですw 北大路翼君についてゆけるのはここまでかなあ。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年10月17日 23:31)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top