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スレッドNo.6293

選句観賞のつづき

7 青蜜柑姉二人抜く成長期  (コビトカバ)
抜くで、身長のことだとわかります。お子さんのことか、御自分のことか。
いずれにせよ青蜜柑がアクセントとなって、思春期の甘酸っぱい思い出も感じられます。

34 黄落や自閉児の持つ竹箒 (ナチーサン)
寂しいような光景ですが、私は美しい黄落に感じ入ってる子供の句とし、ポジティブな句としていただきました。
自閉症のお子さんは気持ちが向けば非常にコツコツとなしとげます。掃き清められた庭も見えてまいります。

39 毒と言ひ薬と言ふも彼岸花  (てつを)
このように詠まれると、彼岸花の毒も薬のように思えてしまうから不思議です。
それだけ花の幽玄な佇まいを句にした異色作。

53 走る事嫌いなんです秋うらら (コビトカバ)
スポーツの秋といわれていますが、わかります、私も走るの苦手ですと大声で叫びたい。
この句を思い出しながらスポーツ観戦です。

80 やんわりとかわす揉めごと秋桜 (弥生)
今年のコスモスは長持ちですね。さて擬人法かとおもいきや、体言止めで切っておられる。
自分を秋桜に投影したのではなく、秋桜を自分に取り込んだのがとてもよかったです。

91 僧の手にゼンリンの地図秋彼岸 (アイビー)
お彼岸のお坊様のまごつきが素敵かつほほえましい。
手にですから、スマホ版でしょうか。分厚いゼンリンの住宅地図が現代に甦りました。

111 独りごと言ひて夜寒の戸を立てる (あんのん)
長居の来客でもありましたでしょうか。夜寒という厳しい季語からそうおもいました。そこが朧の戸とはちがいますもん。
何と言っても「戸を立てる」がいいですね。これで夜寒が引き立った。

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