選句終了
全員の選句が揃いましたので選句を締め切ります。結果発表まで暫時お待ちください。
投句者は▼ABCヒロ、▼あい、▼蓉子、▼ふうりん、▼悦ちゃんあら、▼束束子、▼ちとせ、▼和談、▼淑子、▼胡桃、▼森野、▼撫子、▼玉虫、▼アイビー、▼てつを、▼ナチ―サン、▼かをり、▼ヨシ、▼岩座神の皆さんの19人。ほかに選句のみ参加の▼島桜子さん。(▼のついている人は選句済み)
11月度みんなのネット俳句会清記一覧
1 提灯ブルマー今は流行らず運動会
2 日和誉め犬を話題に小六月
3 秋塩はバランス良しと塩談義
4 小屋に積む牛の飼料や今年藁
5 小春日や北斎訪ね来し小布施
6 テレビより視線は手元蜜柑むく
7 ゆるがせに出来ぬひと言冬の月
8 ありたけの日差しを集め冬野菜
9 革ジャンの握るハンドル寒烏
10 ぬくめ酒百薬の長とまた1本
11 七輪に秋刀魚焼く子と皿持つ子
12 冬隣檻の中には鳥獣
13 箒草日に恥じらふて朱に染まり
14 掌に包む鶉の震へをり
15 知恵の輪のなかなか解けず神迎
16 夫婦でも趣味は別々夜の長し
17 ミサイルの消失したる文化の日
18 どこまでも青染みわたる秋の空
19 おいと呼び下手にみかん投げにけり
20 間引き菜や姨捨噺ふと過(よぎ)り
21 あの頃の冬と違ふと姉言へり
22 古道行く右へ廻れば狐火や
23 温め酒一献受くる割烹着
24 甘辛く夫の好きな芋を煮る
25 蒲の穂をつまんで崩し拗ねてゐし
26 温泉(ゆ)の街の客走らせる初時雨
27 牡蠣フライどこがどこやらわからずに
28 猿を見ぬ今年は柿も小ぶりにて
29 滑らかに初冬の湖を滑る石
30 柊に花の有るとは知らざりき
31 伊吹山遙かにのぞむ丘小春
32 なんやかや暮れる勤労感謝の日
33 山道に楚々と咲きをるお茶の花
34 焼藷にアイス乗せて美味と言ふ
35 恍惚と蟷螂雌に喰はれゆく
36 爪切りて爪のさみしき山茶花
37 天高しリュックに二つ塩むすび
38 大根引くひねくれものも混ざりゐて
39 色鳥に仲間外れの黒きもの
40 花芒泡立ち草とコラボする
41 太陽も風も鋤き込み秋耕す
42 人間界もしたい放題泡立草
43 じゃんけんは覚えたばかり七五三
44 からからと風向計や天高し
45 徐に出す虫眼鏡冬薔薇
46 団栗を拾ひ童に返りけり
47 小春日や特等席の縁に猫
48 晩秋の湯船に透ける手術跡
49 波を打つハロウイーンの仮装列
50 母の目に光戻りぬ秋日和
51 大黒の走るを見たり初時雨
52 柿たわわ待ち人何処過疎空き家
53 幹に触れ銀杏落葉を振り仰ぐ
54 落葉して眠るポプラとなってゐし
55 鵯鳴くや真澄の空を突き抜けて
56 出番待つ畑の四隅の糠袋
57 織田方の伏せし乱波か草虱
58 天高し飛行を伸ばす番鳥
59 柿落葉かぞへて拾ふ馬鹿なやつ
60 犬と祖父一つの毛布を使ひけり犬
61 瓢の笛吹いて運気を占へる
62 木葉髪この世に悔いも諦めも
63 まだ家へ戻りたくなし鰯雲
64 晩秋の訃報に還る友との日々
65 立冬の駒音コトリ竜王戦
66 珍しく意見が一致秋の夜
67 滝しぶき浴び紅葉の中に立つ
68 一筋の流れを揺らす枯尾花
69 秋薔薇赤きヒップも混じりをり
70 素嬪の一日をままに木の実降る
71 木の葉髪鏡の中の幾山河
72 赤い糸何処へ繋がる秋の星
73 わが子には多く望まず新松子
74 塗香浴ぶ一番札所阿波小春
75 月蝕の影戻しゐる月明かり
76 鷹匠の鷹放たれて烏散る
77 冬菊や英霊二十八柱
78 足首の傷痕疼く夜寒かな
79 焼藷を頬張る姪の藷談義
80 牛飼いの笑窪をつつき冬用意
81 二枚目の考の笑顔や落ち葉焚く
82 山門へ十六段の散紅葉
83 石垣に固まって居る枯蟷螂
84 旅先に誓子の句碑や天高し
85 はや紅葉出番は何時と山門で
86 武士(もののふ)の魂の鎮もる枯野かな
87 湯豆腐や老老介護てふ課題
88 べっとりと南瓜スープのおちょぼ口
89 潮騒や松色変へぬ御用邸
90 降り頻る木の葉の中の女人堂
91 染め尽くす紅葉天城を越えてなほ
92 秋蝶の寄り添ふ翅や震へをり
93 黒に黄の墨彩画あり文化の日
94 何故の長き祈りぞ霧の宮
95 やうやくに落ちつくコロナ林檎剥く