選句候補作品鑑賞
50 菜の花の揺れて赤子の大あくび
眠っていた赤子がお目覚めいきなりの大あくび。時あたかも春爛漫、菜の花畑での一コマ。眠気を誘う心地よいそよ風の中作者も夢心地。それもひと時の事、そのうちお腹を空かせた赤ちゃんが大泣き、静寂は一瞬にして現実に。心温まる作品だ。
83 未来図を語り出したる花筵
単に「花筵の上で導師が信者の前で厳かに未来のことを語り始めた」という事なのか。 未来図を辞書で見ると、
「20世紀はじめイタリアにおこった芸術上の新運動」の他、仏(未来図・三世の一ツ死後の世界・宗教図)とある。とすると莚との関係はと考えるうちますますわからなくなった。 そのうちアイビーさんが入選に加えた。5点句だが作者の自解を求めたい作品だ。
92 吉野へと万歩拾ひつ花の旅
中七が面白い。吉野への花の旅、多くを語っていないが読者の想像を促す不思議な作品。共に旅連れの気持ちに何時かさせられている。詠んでいて心地よい気分になる。中七の効果だろうか。
ナチーサン、菜の花の句の鑑賞ありがとうございます。
ナチーサンのおかげで、大あくびの先を想像できるストーリー仕立ての句となりました。
弥生