無点句鑑賞
1 ブルマー今は流行らず運動会
「ブルマー」、久しぶりに懐かしい言葉に出会いました。村民挙げての田舎の運動会でしたが足の速かった妹のブルマー姿の写真があります。いつかリバイバルされ再登場する時代が来るかも知れません。
4 小屋に積む牛の飼料や今年藁
コロナで外国から飼料が入らず酪農家は困っているそうです。一方、地球温暖化に牛のげっぷが一役買っているとか。(日本のメタンガス総量の17%、世界では4%)反芻する動物の4つの胃の中の細菌が問題とか。餌など対策は色々なされているようです。この句の場合はそんなことには無縁で今年も豊作、飼料も十分な長閑な田園風景が伺えます。半田でしょうか。それとも。
15 知恵の輪のなかなか解けず神迎
数独もそうですがなかなか解けません。私の孫のひとりは発達障害ですが数独が得意で難なく解きます。コツがあるんですね。それさえ会得してしまえばと思うんですが中々ね。下5はついに神頼みでしょうか。
57 織田方の伏せし乱波か草虱
上5中7で一気にたたみかけ圧倒されました。乱波は忍者など忍びのものですよね。季語の草虱がいいですね。今年に続き来年も時代劇が登場する大河ドラマ。鎌倉から江戸へ。「どうする家康」に期待しましょう。
70 素嬪の一日をままに木の実降る
スッピンは素顔(化粧無し)ですよね。晩秋のひと時を解放された作者。気ままに降る木の実に心を重ねた至福の時間。ごゆっくり。
88 べっとりと南瓜スープのおちょぼ口
南瓜スープですか。少しアツアツの。べっとりとした感触に思わずおちょぼ口に。お替わりといきますか。