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スレッドNo.868

選句観賞

選句観賞、誤解釈、方向音痴はご容赦くださいませ。

3 昼を鳴く鴨二つ三つ浜日和 (林檎)
上五の「に」ではなく、助詞「を」が大正解。
鳥の数詞、二つ三つも枕草子風でうんうんと肯きました。
浜日和で冬の陽光、風景がよくみえてきて、おもわずいただきました。

10 お日様に叱られさうで布団干す (風深)
布団を干したくなる句、ありがとうございます。
私の寝室は二階ですので、布団干しは面倒くさいので乾燥機を使っています。
叱られそう、ここに妙あり、冬のお日様の恵をいただきました。

特選 13 水仙の花と居座る保健室 (玉虫)
医務室ではなく、保健室、学生時代の心持ちを詠まれました。
はいはい、私も保健室は居心地がよかったー。長居しましたー。
その居心地の良さを居座ると詠んだ作者の力に敬意。
水仙の花の明るさが、奥行きがでてまたいいです。私は養護教員になりたかったです。

28 冬蝶の手品さながら消え失せり (てつを)
私など、さながらを如くで詠みそうです。勉強になります。
これは上手いですよ、上手い!特選と迷ったのですが、上手すぎたので・・・
冬蝶と手品の取り合わせも、オンリーワンです。

34 枯菊をなほも括りて日の暮るる (風深)
なほも括りて、大量の枯れ菊、これはご自身が菊を生業としておられるか、身近におられるか。
日の暮るるで〆た初冬の写生の秀句です。
こうして句に詠まれれば枯菊も美しくなるのですね。

47 咳一つして圓生のまくらかな (アイビー)
落語好きの私にはとてもたまらない一句です。
圓生は喉が弱かったのかしらかしら、映像で伺うといつも蓋付き湯呑み茶碗があります。
粋でないと詠めない句です。私も粋に詠みたいなあ。

48 一斉に炬燵に走る隠れん坊 (玉虫)
今月は炬燵の句も目立ちました。やはりこの冬に出したばかりのアイテムは心魅かれますね。
其の中で、この句が一番懐かしさが籠り、心象風景が蘇ります。

月に一回、拙い感想を述べておりますと、好みが出来てくる不思議さに驚いております。
あくまでも心魅かれる句のパターンの一つとしてですが、現物をとらえて、自分の心象風景を炙り出しておられる句は好きです。
皆様の句を楽しみ、勉強させていただき、今年もよい俳句の一年でありました。
ありがとうございました。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年12月16日 21:34)

かをりさんの俳句鑑賞に拙句をお取り上げ頂き有難うございます。
落語と噺家と咳の三題噺めきますが、噺家なら誰でもよいという訳にはいきません。咳をして、あるいは湯吞から湯を飲んで芸になる噺家といえばまず圓生です。文楽でも志ん生でも小さんでもしっくりきません。談志、志ん朝も然り。消去法で圓生しか残らなかったのです。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年12月17日 16:09)

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