MENU
64,043

スレッドNo.113

論語でジャーナル

14,子曰く、道に聴きて塗(みち)に説くは、徳をこれ棄(す)つるなり。

 先生が言われた。「道端で聞きかじったことを、他人にもっともらしく説くのは、道徳を捨てるようなものである」。

※浩→孔子の弟子の中の才子に対しての訓戒でしょう。この時代には職業的なジャーナリストはいなかったでしょうに、あまりにも現代の評論家の弱点をついていると、貝塚先生は解説されます。コロナ禍での論評でもそうでした。
 孔子は、「一知半解」や「門前の小僧習わぬ経を読む」といった中途半端な知識による教育を否定的に見ていて、自分自身が正確に理解できていない聞きかじりの知識を他人に教えることは道徳に背くと言っています。これは、私なども十分気をつけないとやってしまいます。授業でも講演でも、「題材」を準備し、内容を吟味・精査して、前後の矛盾の有無をチェックして、筋の通ったものにしてから、本番でお話しないといけません。もちろん、ときどきしくじります。話し終わったあとで、間違えたことがあるのに気づいたり、一部を落としてしまったりです。そんなとき、しばらく落ち込みますが、それを次回以後の教訓として活かしていくようにしています。もともと完璧主義だった自分が、アドラー心理学に出会って、「不完全を受け入れる勇気」ということを教わって、少しだけ成長したかもしれません。まだまだです。

引用して返信編集・削除(未編集)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top