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スレッドNo.133

論語でジャーナル

24,子貢問いて曰く、君子も亦(ま)た悪(にく)むこと有りや。子曰く、悪むこと有り。人の悪を称する者を悪む。下流に居て上(かみ)を訕(そし)る者を悪む。勇にして礼なき者を悪む。果敢にして窒(ふさ)がる者を悪む。曰く、賜(し)も亦た悪むこと有るか。徼(かす)めて以て知と為す者を悪む。不孫(ふそん)にして以て勇と為す者を悪む。訐(あば)いて以て直と為す者を悪む。

 子貢がおたずねした。「君子でも憎悪がありますか?」。先生が言われた。「君子にも憎悪の感情はある。1)君子は他人の悪を言い立てる人を憎む。2)下位の者が上位の者を非難する人を憎む。3)勇気はあるが礼儀をわきまえない人を憎む。4)自己の主張を通し、頑固で他人の意見を入れない人を憎む」。先生がたずねられた。「子貢よ、お前にも憎悪があるのか?」。子貢がお答えした。「5)他人の意見を剽窃(ひょうせつ:自分のものにする)して知識人ぶっている人を憎みます。6)傲慢であることを勇気と勘違いしている人を憎みます。7)他人の秘密にしておきたいことを暴き立てて、正直であると勘違いしている人を憎みます」。

※浩→君子がどのようなときに憎悪の感情(義憤?)を感じるのかを、孔子と子貢との対話を通して知ることができます。孔子は、他人の短所や欠点ばかりを触れ回っているような小人を憎み、立場の違いを無視して上位の人物(君主)を誹謗する人物を憎み、礼節や謙譲をわきまえない自己中心的な無礼者を憎んでいたと考えることができます。
 自己点検をしてみましょうか。
1):人のことを悪く言いたくなったら自分はどうかをまず点検してみる。たいていの場合、言えなくなります。
2)非難か諫言か区別する。
3)これは親から厳しく躾けられました。自分はときどき「礼儀」に敏感になりすぎて“慇懃無礼”にもなりました。
4)これはK先生とのやりとりでかなり改善されたと思います。
5)これはしょっちゅうやっています。「講釈師、見てきたような嘘をつき」です。
6)これはアリストテレスの「中庸」でクリアしています。
7)メディアの過剰の報道にいつも憤慨しています。たとえ有名人であっても、もうちょっと「そっと」してあげればいいのに、と思っています。

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