学級会で子どもが変なルールを作ったら?
Q0339
学級会で子どもたちにルール作りを任せると、実際困るような変なルールを作ってしまう。どうしたらいいか?
A0339
学校では先生も発言権がある。先生の立場として、主張的に意見言葉で説明すればいい。民主的だからといって、先生がまったく引っ込んでしまっては子どもたちに任せてしまうのは、民主的ではなくて無政府状態(アナーキズム)です。先生が全部決めるのは独裁(ファシズム)です。先生も1人の仲間として、子どもたちよりも経験を積んでいて知識の多い仲間として、しかし対等な平等な関係で参加して自分の意見を堂々と述べる。万一否決されてしまえば、それは滅多にないが、それまでの先生との関係が非常に悪い。中学校等で先生との関係が権力闘争構造を取っていて、何がなんでも先生の意見に反対してやろうという雰囲気のクラスなら、それは起こるかもしれない。ルール作りは、良い人間関係がなければできない。良い人間関係ができているなら、先生の意見が否決されることはまあない。万一、否決されたら「自然の結末」に任せる。そうすると必ず具合の悪いことが起こり、改正の動きが出てくるでしょう。(回答・野田俊作先生)