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スレッドNo.169

論語でジャーナル

5,子夏曰わく、日にその亡きところを知り、月にその能(よ)くするところを忘る無きは、学を好むと謂うべきのみ。

 子夏が言った。「毎日、まだ自分の知っていないことを知り、毎月その結果を忘れないように心にとめておくのは、学問を好む態度と言えよう」。

※浩→毎日、新しいことを知ろうと努め、毎月の終わりにその結果をまとめて忘れないように努める。これは子夏の学派に伝えられた伝承で、あらゆる学問にも通じるでしょう。皇侃(おうがん)の『義疏(ぎそ)』では、ここを「為政篇」の「子曰く、故(ふる)きを温めて新しきを知る。以て師となすべし」と合致させています。すなわち、「日にその亡きところを知り」が「新しきを知り」で、「月にその能(よ)くするところを忘る無き」が「故きを温めて」であるとしています。納得できます。
 私の場合、在職中は当然のことながら、自分の担当科目について研鑽を重ねてきました。退職後は、非常勤講師などで授業を続けることをスパッと切り捨てて、ひたすらアドラー心理学に専念してきました。これは幸せなことです。「新しいこと」を毎日というわけにはいかなくても、野田先生ご健在のころは毎年夏の「カウンセラー養成講座」の一部を見学・再受講することで補い、あとは伝承されている厖大な資料をコツコツ学んできました。その量や天文学的で、おそらく一生かけても制覇できないでしょう。が、日々の学びは自分の生きる糧となるばかりか、スクールカウンセラー業務の支えとなっています。

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