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スレッドNo.242

人権論者は競合的?

Q0410 
 身近な人を見ていると、人権論者の中にいわゆる競合的な生き方が多い(野田:当たり前や。人権主義は競合的なんだもの)。言っていることは協力的な主張なのに、生き方が水平でなく上下に動いている。先生のお考えをお聞かせください。

A0410
 これが人権思想の本質なんです。実際に法律として決まっている、日本国憲法みたいに紙に書いてある法律、実定法という、その実定法によってどこの国も押さえられて治められているけど、謀反を起こしたりしている。謀反を起こしているときに、実定法から見ると違法行為をするわけ。革命です。なんで革命行為が正当化されるかというと、革命を起こす側には、「自然法」という神様から与えられた自然の法律というのがあって、その自然法というのが人権思想なんです。人間というのは天与の人権を持つ。天というのは神。自然法はいつ使われたか。歴史上2回使われた。1回はフランス革命。フランスの貴族や僧侶が作っていた実定法の世界を、自然法である天与の人権で革命を起こして、みなギロチンで殺した。もう1つはアメリカの独立戦争。イギリスの実定法で定められていた植民地だったのを、自然法で戦争をやって、アメリカをイギリスから独立させた。この2回が自然法が実際に使われた場面です。フランスは懲(こ)りました。「これやばいぜ。ギロチンは劇薬やで」と、今のフランス人は自然法を信じてない。アメリカ人はアホですから、今でも信じている。日本を占領したときに、アホのままで日本にこれを押しつけた。だから日本国憲法には「人権」という不思議な自然法が入っている。実定法の憲法の中に無言の原理である自然法が入っているのはおかしい。実定法の中に「人権」と書いてはいけないので、実定法にはただ「権利」と書くべきです。日本国憲法の一番具合が悪いのは、実は、「第9条2項」ではなくて、「基本的人権」に関する条項です。それが一番内部矛盾しているから、謀反を憲法そのものに書き込むとは何事か!。ま、そういうことで、人権思想というのは謀反の思想ですから、当然それを信じている人たちは闘争的です。人権というのは勝ち取るものなんです。戦いそのものです。怒りを集めるものです。初めから競合的なんです。人権思想である限り競合的なんです。その人たちがいつも言っていることとやっていることは違うんです。言っていることを信じるか、やっていることを信じるかというと、アドラーは、「その人の言っていることではなくてしていることを見なさい」と言いました。その人たちは謀反人なんです。(回答・野田俊作先生)

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