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スレッドNo.245

窓口で「自分が研究対象にされている」と妄想を言う患者さんに

Q0413 
 統合失調症の患者さんが窓口にやって来て、「誰かわからないけどどっかの教授が僕を研究対象にしている。どうしたらいいだろうか」と、ときどき相談に来る。どうしたらいいでしょうか?(野田:「ああ、結構なことですね。世のため人のために役に立つことですから、ありがたいことです」と言ってあげてください。)「どうしようもないけど、それ以外のことでは幸福に過ごすための相談に乗れるけどいかがですか」とお答えしましたが、それには乗ってこられなくて、目標の一致がとれません。何か別の考えがありましたらお教えください。

A0413
私はだいたい、患者さんの妄想は肯定することにしているんです。「どっかの教授が研究のために…」「あー、そうですか。それはありがたいことですね。あなたもこれで人類の役に立てるなんて、とてもありがたいことです」と言います、真顔で。「先生、人のことだと思って…」「いやいや、私だってどっかの研究対象となるなら喜んでなります。僕ねえ、偏頭痛という病気を持ってるんです。ときどき発作的に頭が痛くなるんです。大学のとき、うかっと言うたもんだから、神経内科の医者につきまとわれて、「今度起こったら来い!授業中でも何でも教授に言うたるから」と言われて、「はーい」と行ったら脳波をとられてね、ずっと起こるたびに脳波をとられました。何度も脳波をとられて、たぶん何か論文になってんでしょうね。その先生は偏頭痛患者の脳波の研究をなさっていたみたい。医学部の学生で持病を持っている人はみな犠牲者です。どれかの先生のモルモットにされるんです。それは仕方ない。ちょっとでも世の中に貢献できたということで、統合失調症の人にも言ってあげてください。「私の先生も偏頭痛で協力しました。あなたも教授さんに調べてもらえたらありがたいことです。教授さんもあなたに感謝しています。ありがとうございます」と言うてあげてください。(回答・野田俊作先生)

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