立ち直るためにもがいている22歳娘のために…
Q
22歳の娘のことですが、高校2年の終わりに、友だちのことや勉強のことで疲れて学校へ行けなくなりました。何とか高校は卒業しましたが、自分のこれからのことについて今も悩んでいるようです。今までいろいろ不適切な行動を繰り返し、大変なこともいろいろありましたが、アドラーの自助グループの皆さんの勇気づけとアドバイスのおかげで何とか乗り越えることができました。今まで支えてくださった方々にほんとに感謝しています。昨日の野田先生のお話を聞いて、私も娘の勇気くじきばかりしてきたなと思いました。今朝、子どもに私がしてきた勇気くじきについて謝りました。これからは娘の良いところと、世のため人のために尽くすにはどうしたらよいかということを一緒に考えていきたいと言うと、私の気持ちも素直に受け取ってくれたようです。今、娘は声優になりたいと言っていますが、肩肘張っているようにも見えます。娘がそのままで良いところを活かしてくれればいいと、やっと思えるようになりました。立ち直るためにもがいている娘に何かアドバイスがありましたらお願いします。
A
悩むのと困るのとは違うんです。だから、「悩み終わったら相談に乗ります」と言ってください。僕は悩まないことにしているんです。困りますけど、いつも。孔子聖人もこうおっしゃいました。孔子聖人が弟子を連れて放浪の旅に出ているときに、食べ物がなくなったかなんかで「困ったなあ」と言ったら、弟子が「聖人でも困りますか?」と弟子が聞いた。孔子は、「君子はいつだって困っているんだけど、君子は困っても乱れないんだ」と言ったんだそうです。「君子は窮すれども乱れず」で、困るのはいいんです。だって、「こうしようかな?ああしようかな?」と計画を立てないと生きていけないもの。でもクヨクヨと感情的になってもしょうがないでしょう。マイナスの感情で問題解決はしないもの。マイナスの感情を持ったときはどうすればいいですか?──止まる。落ち着くこと。それから考える。マイナスの感情を持っても何も解決しない。たくさん困ればいいけど悩まない。(回答・野田俊作先生)