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スレッドNo.307

緊張するとお腹が痛くなる心理は?

Q
 授業中緊張するとお腹が痛くなったり、尿が近くなるのは、どんな心理状態なんでしょうか?

A
 あのね、人の心理状態を推し量ろうなんて、とても失礼なことだと思うんです。僕は、他人に「あの人はほんとは何を考えているんだろう」って思われたくない。だから、子どもも思われたくないはずです。どうしても心配だったら、僕に聞かないで、子どもに聞いてみればいいと思う。「あなた、どんなふうに感じているの?」って聞けば、何か答えてくれるかもしれない。「別に」と言えば、別にないんです。
 不思議ですね。みんな、「こんなときにはどうしたらいいんでしょうか、うちの子は高校に行けばいいんでしょうか、専門学校に行けばいいんでしょうか?」と聞く。なんで私に聞くんでしょうか。子どもに聞けばいいと思うんです。
 子どもが何かしているときに、こっちが突然手伝うと、子どもはイヤがるんです。ちゃんと「手伝っていいですか?」って聞いてからでないとイヤがる。僕は、子どもに何かお説教したくなったり、助言したくなったら、最初に聞くんです。「ちょっと、言いたいことがありますが、聞きますか?」。すると、99パーセント、「いいえ、聞きたくありません」って言われる。
 どんなときでも、「私の言うことを聞いてみますか?」とか「お手伝いできることはありますか?」とか「してほしいことがあったら、いつでも言ってくださいね」って言っておきたいんです。何も言ってこないんだったら、何もしないんです。
 だからこの子にも、そう聞いてあげてほしい。「何かお母さんにできることある?」って。何も言わないんだったら何もないんです。人間には、黙っている権利がありますから。でも、黙っている権利を主張しますと、責任が伴う。どんな権利でも責任が伴うんですが、黙っている権利を主張して伴う責任は、誤解されてもいいという責任です。黙っていると、人に誤解されるでしょう。それでもかまいませんという責任を取るなら、黙っていてもいい。黙っているのに、わかってほしいというのは、厚かましい。子どもが黙っているということは、こっちが勝手に誤解してもいいわけです。そのことを子どもに学んでもらいたい。だから、黙っているなら、放っておこう。(回答・野田俊作先生)

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