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スレッドNo.335

中学校で盗難事件

Q 
 中学校のことですが、去年あるクラスで全員のお金と物が盗まれるということがありました。…
A
 おおっ、すごい才能のある怪盗ですな。
Q
 そのとき担任は、「それぞれなくなったものを紙に書いて提出しなさい。しかし、結果としてなくなった物は出てこないでしょう。悪い夢を見たと思って諦めてください」と言いました。…
A
 すごい担任ですねぇ。
Q
 今年になって、また集金袋ごと大金が盗まれるという事件が起き、生徒の中で「3年生の誰それがやりました」と訴える者もいたそうです。……
A
 おおっ、とうとう密告者まで現れましたか。
Q
 担任は、「じゃあ聞いてくる」と言い、その後、「やっぱり知らないそうだ」と言いました。さらに最近も、制服や靴が盗まれるということがありました。いつも「夢と思って諦めなさい」で終わっていますが、親ができること、学校ができること、子どもたちができることについてアドバイスください。

A
 これは親のほうの相談なのかな?親の相談なのか、教師の相談なのかで、まったく話は違ってきます。
 親からの相談であれば、「誰の課題がどこにあるか」です。まず、自分の子どもはこのことについて親にどんな相談を持ちかけているのでしょうか。もしも、「学校でお金を盗られちゃったんだ」と子どもが訴えるとします。それだと、「ええ?盗られちゃったの?」と聞く。それから、「……で?」「えっ?お金を盗られちゃったんだよ」「ああ、盗られちゃったんだね」「……で?」「だから……」「だから?」「だから、盗られちゃったから、もう少しお小遣いを追加してください」。
 もしもそう言えば、その相談には乗れるかもしれないし、乗れないかもしれない。だいたい、子どもが「学校でお金を盗られちゃった」と言うと、親は、即、動き出すでしょう。これはいけない。「犯人を摘発し、厳重に処罰しなければいけない」と言うけど、これは親の仕事ではないんです。この場合の親の仕事は、自分の子どもの相談に乗ることでしょう。「冷たい言い方だけど、盗られるほうもトンマだよね。じゃあ、盗られないようにするためにはどんな工夫をすることができるかね」って子どもと話し合うこともできる。だから、この質問が親の相談だったらそれで終わりです。自分の子どもと十分に話し合い相談し合って、子どもが親に対してしてほしいと思っていることをよく理解し、それが親にとって、やってあげてもいいと思うことであれば、してあげればいい。それ以上のことには手を出さないことです。
 もしも教師の相談で、自分のクラスによく盗難事件が起きるということであれば、これはまったく話は別です。これはクラス全体の問題ですから、クラス全体で話し合わなければなりません。「盗難事件が起きるけれど、それに対してどうすればいいか」。ものすごくはっきり犯人がわかっているときは、その子が泥棒なんかをしなくても暮らしていけるように援助するために、話し合います。犯人をはっきりさせるということは、その犯人に更生するチャンスを与えて、僕らが援助を提供できるようにするためです。ただ、学校の援助力を超えているような場合、本格的な犯罪予備軍で学校の力ではどうしようもないというときは、学校では諦めて、その道の専門家にお任せしなければどうしようもないということもありますが。この程度の被害であれば、学校内で何とかなると思います。
 犯人がわからない場合。これは、犯人捜しなんかやめたほうがいいと思います。子どもたちどうしの関係をとても悪くしますから。このときは、「どうすれば被害を防ぐことができるか」ということ、もしもその犯人が誰かわかったときに、「どうやってその子と、もう1回友だちになれるか」という2つのことが、話し合いの話題になります。「その子はみんなと友だちになれなくて、みんなといい関係でいられないから、こうやって事件を起こすことで、みんなと悪い関係を持とうとしているに違いないから、だからその人が誰だとわかるときに、みんなはいったいどんなふうにしてその子を援助することができるか」ということを話し合ってほしい。教師ができる援助はこれなんです。(回答・野田俊作先生)

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