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スレッドNo.377

アドラー以外でも「目的」とか「論理的結末」とかを考えることがあるか?

Q
 先日職場の研修に来られたカウンセリングの先生が、非行には必ず目的があるとか論理的結末がどうとかおっしゃっていました。アドラーっぽい話の内容だったのですが、アドラー心理学をされている方ではないと思います。アドラー以外にもこういう考え方をするのがあるのでしょうか?

A
 ない。ないですが、このごろアドラー心理学のお勉強を密かにする人が増えているんですよ。本がだいぶ出回ってきまして、僕は独占企業で内緒にする気はないんですけれども、例えば、自動車の教習所へ行くとテキストをくれます。あれを読むだけで運転できると思いますか?そんなの絶対できないですよ。やっぱり怖い先生にそばに乗ってもらって、「バカ!こうしろ」と言われてはじめて運転できるようになるでしょう。アドラー心理学のカウンセリングなんかもそうなんで、本を読んだって絶対できないと思うんです。指導者について2年とか3年とか指導を受けないとできないと思うんだけど、そう思わない人もいましてね、世の中には、カウンセラーの中でも。日本ではカウンセラーのトレーニングをきっちりやっているところは少ないです。大学の臨床心理学の教室なんかでも、先生自身がちゃんとあんまりトレーニングを受けたことがない人が多くて、きちっとしたカウンセラー教育をやっているところは少ないので、みんなカウンセラーの教育って先生についてみっちりやらないといけないという意識がないんです。そういうカウンセラーがアドラー心理学の本を読んで、言葉だけ使うのはあまりいいことではないと思う。たぶんそんなんなんですよ。他のことを学んだ人が、最近アドラー心理学の本が出ているから、2つ3つ読んで、「あ、これステキなだ」と思って、言葉だけお使いになっているんだと思う。いかんとは言いませんけどね。まあ、方々で聞くことになると思います。そのうちきっと壁にぶつかるんです。アドラー心理学のつもりでカウンセリングをやっていたらうまくいかなくなって、にっちもさっちもいかなくなるんですよ。そうなったらいっぺん習ってみようと、おいでになりますから、まあ、こっちへ習いにこられる前段階としてはいいことかもしれません。(回答・野田俊作先生)

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