ボケ対策
Q
最近、ボケに関する本を読みました。公務員、教師、警察官などいわゆる固い安定した職業の人は、定年の1,2年前からボケになる人の割合が他の職種に比べてずっと高いそうです(ありそうですね。)わが身を振り返って恐ろしくなります。野田先生が公務員を辞められたのはリスクを持つ生き方を選ばれたからでしょうか?これがボケに対する最もいい対策なのでしょうか?
A
私が公務員を辞めた理由は過激発言をするためです。公務員をやっていると、言論の自由がちょっとないんですよ。友だちに2人ほど刑務所に入っている人がいまして、1人は北海道庁なんかに爆弾を仕掛けた罪で、過激派なんですけど、懲役18年をくらいました。今も刑務所にいます。そういう人とつきあうのは、裁判所職員としてはいささかいかんのではないかということが1つ。もう1人は学校の先生で、少女売春を買ったとか良からぬことをいっぱいしまして、いろいろ。で、児童福祉法違反なんかもあって悪質だったので、くらい込んでしまったんです。友だちですしね、その人の減刑嘆願署名なんか来たときに、ちょっと書きにくいんです。これイヤなんです。言論の自由がないんです。役割と自分の立場とがバラバラになっているから、自分の心に正直に生きたいと思ったのが辞めた理由です。でもこれは今の話と関係があるんです。大企業だとか公務員だとかやっていると、強烈にその企業なり役所なりが決めてくる考え方のパターンってあるんです。そのパターンどおり考えないと、はみ出すんです。そのパターンどおり考えるということは、脳のある部分しか使わなくて、残りの部分は使わないということです。そこのところの血の巡りが悪くなって、だんだんチビてくるんです。だからボケるの。そういう決まり切ったパターンの世界から外へ出て、いろんな考え方をしていろんな体験をしてみると、脳のいろんなところを使っているからボケにくいんじゃないかと思います。(回答・野田俊作先生)