MENU
64,694

スレッドNo.383

パーキンソン病

Q 
 お姑さんがパーキンソン病になり入院してたのですが、今は退院して家にいます。今日の野田先生のお話を聞き、このお母さんとのつきあいですごく自分の胸に刻むことが多かったです。お話を聞くまでは、鬼になり楽しんでいじめようと思っていました(ひどい目に遭うよ。)楽しんでいじめると私が上になり、かわいい老人になってもらえないので、よその人に「あの娘は悪い嫁だ」と言われても困るのでやめます。尊敬信頼し課題の分離をし過保護にならないようにいじめないでつきあっていこうと思います。私はパーキンソン病に対しての知識がありません。病気について何かお話してください。またこれからこの人とどのようにつきあっていったらいいでしょうか?

A
 あのね、パーキンソン病というのは普通ボケないんです。普通というのはボケるパーキンソン病もあるけど。パーキンソンとボケが一緒に出てくることがないことはないのでね。まあ、普通ボケないです。で、症状は要するに体が動きにくくなるんです。脳のある部分がだんだんすり減りまして、体の基本的な緊張感が変な感じになって、例えば歩いていると歩き始めるのにすごい時間がかかるんです。歩き始めると今度は止まるのに時間がかかるんです。トトトトト…ドスンとぶつかったりするんです。手なんかも動き始めるまですごい時間がかかって、動くと今度は止められなくて向こうへ行っちゃうんです。そういう障害なんです。昭和天皇陛下がパーキンソンでしたね。歩いているお姿が立派なパーキンソンだなと、だいぶ長いことパーキンソンをやられました。10年以上やったんじゃないかな。10年以上パーキンソンでしたけど、ちゃんと公務を最後倒れられるまでなさっていましたから、パーキンソンでも周囲の対応がいいとちゃんとできますので、あんまり心配しなくていい。お薬も根本的に治療するお薬があります。根本的というのは、いっぺん飲んだらずっと飲まなくていいのではなく、ずっと飲まないといけないんですけど、パーキンソンのときに体の中に不足している物質を補うことができるようになっています。根本的に治療できるお薬はあるんですが、ただ副作用があるんです。その副作用のために使えない場合もあるんです。ですからひょっとしたら使えないこともあります。手術はたぶん駄目です。手術法もないことはないけど、あんまり成績は良くない。神経内科の専門のお医者さんに相談してやっていけば、他の病気で死ぬまでやっていけます。昭和天皇がそうであったように、パーキンソン以外の病気で死ぬとか老衰で死ぬとかまではやっていけると思います。あんまり心配しなきゃいけない病気ではないです。まあ、お医者に相談してやっていってください。普通の年寄りとつきあうのと同じようにやってください。ただ動くの手間がかかり、止まるのに手間がかかりますから、家事なんかやってもらうのにちょっと気をつけたほうがいいです。
(回答・野田俊作先生)

引用して返信編集・削除(未編集)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top