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スレッドNo.385

5歳女児が「さびしい」と言い、また怒られることばかりする

Q 
 幼稚園へ来る5歳(年長)の女の子が、「友だちがいないので、さびしい」と言ったり、家では言うこと聞かず、怒られることばかりしています。友だちと遊ぶ姿を見ていると、友だちのイヤがることをしたり、わがままを言ったりしています。この子が悪いのだろうとは思うのですが……。
 1歳4か月で両親が離婚して、父親と祖母が育てています。父親の弟も同居していて、大人の中で育っているといった感じです。どうすればお友だちができて、もっと素直な子になるのでしょうか?何かさびしいのでしょうか? 性格は思いやりのある子で、とても世話好きです。

A
 1つは、「さびしい」という感情が原因で行動するということはない、ということ。
 アドラー心理学はいつもそう考えます。感情は行動の原因ではない。感情は目的のために使われる手段だと思う。「さびしい」という感じを出すと、誰かがそれに反応して動くので便利だから、「さびしい」フリをしているんでしょう。だから、子どもがどんな感情を持っているのかは、あまり気にしなくていいんです。
 まあ、「さびしい」と言うとか、言うことを聞かないとか、怒られることばかりするとか、そういう形で人とコミュニケーションするやり方しか知らないんです。だから、もっと良い形でたまたまコミュニケーションしているときにこっちが応えてあげれば、良い形でコミュニケーションすることを覚えます。
 子どもの不適切な行動にわれわれが反応していると、子どもは不適切な行動でコミュニケーションすることを学びますし、子どもが適切なコミュニケーションしているときにわれわれが反応すると、子どもは適切な行動をすることを学びます。
 だからまず、この子が友だちとたまたま遊んでいるときとか、あるいは、大人に向かってたまたまいいことを言ってくれるときとか、たまたまお手伝いしてくれるときとかに、しっかりお礼を言うことです。「今日はちゃんとお友だちと遊べてステキだね」とか、「お手伝いしてくれて、ありがとう」とか言っていると、適切な行動は増えます。「今日も遊べないの?」とか、「まあ、そんなことばっかりして」とか言うと、その悪い行動は増えます。
 原理は単純です。「不適切な行動に注目を与えないこと」、「適切な行動に丁寧に意識して注目を与えること」、「感情が原因で、子どもが動くと思わないこと」、「感情だけでなくて、すべてコミュニケーションの手段として、何もかもが使われている、ということがわかること」。(回答・野田俊作先生)

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