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スレッドNo.388

体の悩み

Q 
 小さいころ、身体的な部分で劣っていることを親戚の人に言われ、いまだにコンプレックスになっています。どうしたらこれを、コンプレックスと感じないようにできるでしょうか?

A
 身体的な部分って何かわからないけど、誰でもみんなどこか劣っているんです。すべての点で問題のない体を持っている人って、世の中に1人もいないんです。鼻筋が少し曲がっているだの、少し出っ歯だの、おっぱいが小さいだの、肩が張ってるだの、撫で肩だの、何かあるんですよ。誰でもみんなそれを気に病むんです。誰も気にしてないのに、本人だけはそれを気に病みます。気に病むから、「だからどうしよう、こうしよう」と思う。
 人間には劣等感があって、その劣等感を補償しようと思う。その補償の仕方は、大きく分けると3つあります。
 1つは、劣っている部分を何とか矯正しようと思う。できるものとできないものとがありますが、できるものとしては、例えば、痩せていて貧相な体だと思うから、スポーツして筋肉モリモリになったとすると、劣っている部分をそのまま補償したんです。私も、もう少し激しい器官劣等性が子ども時代にありました。今もありますけど、それは、赤緑色盲です。橙色と黄緑の区別がちょっとつきにくいんです。水色とピンクもちょっと危ない。これは大変不便でした。スケッチするのに不便で、隣の子に聞かないといけない。「これは橙?それとも緑?」と。聞くのはかなりイヤなんですが、しょうがないからずっと聞きました。で、結局、目に関すること、特に色彩に関することは避けて通るという側を選んだんです。つまり、そこは鍛えませんでした。鍛えても無駄だなと思ったし、眼科のお医者さんに「訓練したら治りますか?」と聞いたら、「治りません」とはっきり言われました。それじゃあ、もう目は駄目。代わりにどんな補償をしたかというと、耳です。聴覚的な力をうんと伸ばしたんです。例えば、聞いたことはわりと覚えています。記憶力がいいと言われるんですが、私は“しつこい”んだと思う。“執念深い”のね。どっちでも同じことです。それに音楽好きですし、耳で聞いてものを理解するのが好きです。だから、私は、自分の“劣っているんじゃないところ”で補償する人です。体がすごく弱いからお勉強をしっかりして頭が良くなったとか、あるいは、頭がすごく弱いから体を鍛えて運動が上手になったとか、そういう感じのことです。
 3番目には、諦めて、自分では駄目だから人に頼るとか、人のせいにするとかして、自分で努力しなくなる。これはやっぱりまずいですね。なるべくそうしないで、鍛えられるものならそれを鍛えるし、鍛えられないものなら、違う自分の能力を伸ばしていくほうが建設的だろうと思います。
 みんな誰も、自分の体で悩んでいるんです。このごろ私は、“お腹”について悩んでいます。下を見るたびに、「たくさんお肉があるなあ」と思う。悩んでないで、何か実行したほうがいいんだけど、実行するほどの気にもならない。(回答・野田俊作先生)

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