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スレッドNo.405

体外受精

Q
 昨日ニュースで体外受精について報道されていました。知能指数が120以上、初めはノーベル賞を受賞した人の精子を、未婚の女の人まで求めれば子どもを産むことができるとか。そのときのニュースキャスターも、不妊の人たちの救済ではなしに商品化していることに対してのみに批判的に話されましたが、何かとても恐ろしいことで、ものすごく腹立たしく思えてきたのですが、人間がそんなことをしてもいいはずはないと思うのですが、世の中はこのまま人間の命まで操作しようと進んでいってしまうのでしょうか。野田先生の考えを聞かせてください。

A
 僕はものすごく保守的です。人工授精反対です。どんな場合も。ある夫婦が不妊だったら、申し訳ないけどそれも仏様のおはからい。諦めてちょうだい。そう思います。私が結婚していて子どもができなかったら、絶対人工授精しようとは思わないし、そもそも不妊相談に産婦人科へ行ってというのもやらないかもしれない。仏様が「あんた方子ども産まないほうがいいよ」とおっしゃっているんだから、それはそれで引き受けてやってみようって思うかもしれない。遺伝子治療も反対ですし臓器移植も反対ですし人工授精も反対ですし、ものすごい保守派なんです。だいたい精神科医はそうですね、多くの場合。精神科医は、このことじゃないんですけど、アンケート調査をやって、癌告知について。全国の医者にアンケート調査をやった人がいて、うちにも来て、あとその集計結果を見せてもらったんですけど、精神科医の医者はほとんど100%「自分が癌になったら告知してくれ」です。それから「患者さんには癌告知すべきだ」です。一番癌告知をしないでおけと言ったのは外科医なんです。外科医は自分が癌になったら「告知しないでくれ」で、患者さんにも告知しないほうがいいなんです。彼らは外科の治療というものを、自分がやっているだけに信じていないのね。われわれだって信じてないけどね。だから自分にとって恐いんですって。われわれ精神科の医者が癌告知をしてほしい理由は、自分の身の振り方を決めたいから。癌だとわかったらすることがあるから。癌が治りたいということよりも、癌という運命と一緒に生きたいんです。これも精神科の医者の宿命で、統合失調症という運命と一緒に生きている人たちと一緒に生きているから、治す治さないじゃなくて、宿命で自分のところにやってきたものとつきあうのに馴れてしまっているから。だから不妊というのも申し訳ないけどそうだと思う。昔から不妊はあったし、そこで排卵誘発剤を飲んで五つ子を産んだりするのはあまり良いことじゃないと思う。(回答・野田俊作先生)

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