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スレッドNo.409

ネガティブなことばかり言う夫への返答は?

Q0476
 「この飯あまりうまくないなあ」、「汚れているなあ」、「そんなことしてどうなるの?」など、ネガティブなことばかりボソボソ語りかけてくる夫に何と返事していいのかわかりません。何かアドバイスをください。

A0476
 あのね、この発想、基本的に間違っていると思うの。アドラー心理学は他人に何をしてもらうかが問題なんじゃなくて、自分がどうするかが問題なんです。だから世間、自分以外の外の世界について不平を言い出すと、無限に不平のネタが見つかるんです。そんなの何したって見つかりますよ。なんで見つかるかというと、自分が探すから。われわれのライフスタイルが認知バイアスというものを作って、その認知バイアスは、イヤなことを探す人はイヤなことを探す認知バイアスで、無限に見つけるんです。物事の中のネガティブなものを探し出すのがすごい上手なんです。夫さんのここを探し出すのは、夫さんの具合が悪いからではなくて、この人の認知バイアスが、夫さんの気に入らないところを探す認知バイアスなんですよ。だから変わらなきゃいけないのは夫さんでなくて、この人自身です。まずそこを押さえてほしい。アドラー心理学というのは、「暗いと不平を言う前にすすんで明かりをつけましょう。カトリック教会」なんです。自分が変わることを問題にしているので、「夫がこういう具合の悪いことを言うから私がどう対応したらいいんですか?」というものの言い方は、結局のところ夫を変える作戦じゃないですか。夫をどううまく支配できるかを聞いているわけじゃないですか。だから答えようがない。一番最初の問題設定が間違っているから。自分のネガティブな根をどう変えればいいかを言えば答えようがあるんです。そういうネガティブさというのは、その人の主観的な価値観からできてきているわけで、「この飯あまりうまくないね」というのは、うまくない飯を作っているんです、要するに。「ここ汚れている」というのは、そこ汚れているんです、実際に。そこのところを文句言ってたってしょうがないじゃない。それよりもまあポジティブなことを探す。あるいは自分がこれからやっていくべきことを探す。あるいはどうやったら現在の問題を解決できるかを探す方向へ、自分自身をどう変えていくかの問題だなと思ってほしい。われわれは気分良く暮らそうと全然思ってないんです。気分というのは感情というのは、人生の課題じゃないんです。人生の課題は、3つのライフタスクのつきあいなんです。仕事と交友と愛、家族関係とか異性関係とか人づきあいとか職場の人間関係とか、どういう職業を選択するかとか、どういうふうに家計の設計をするかとかが僕らの課題であって、悪い気分を良くするとか相手の気分を良くするとかは人生の課題ではないんです。感情はアドラー心理学にとって何にも問題じゃない。感情というのは、船が走って行くときに起こる波なんです。船が走っている限り波は立つんです。それを何か、美しい形の波を立てたいと願う船長がいたとしたら、その船長はバカだと思いませんか。どうやったら安全に目的地に着くかが問題で、どんな波を立てるかが問題ではない。気分に感情にこだわる人は、全然無益なことにこだわっている。目標追求する限りいろんな感情が起こるんです。悪い気分でもイヤでも気が向かなくても、やらなきゃならないことはやらなきゃならないし、したくても好きでもしていけないことはしてはいけないんです。ただそれだけ。気持ちとか感情とか気分とかを大切にするというのも、個人主義とか近代主義とかが持ってきた1つの弊害・偏見、間違った偏りだと思う。それが間違った臨床心理学によって大変強調されていると思う。別に、わざわざ悪い気分にならなくていいし、わざわざ人を傷つけなくていいんですが、自分が良い気分になるとか相手が良い気分になるとかは、人生の目的ではないんです。だから、こんなことを言われて傷つくこと自体が何も問題じゃない。そうじゃなくて「私がどう暮らすか」が問題なんです。人間関係というのを、お互いがよしよしし合って気分を良くし合うことだと思わないでほしい。共同で問題を解決することなんです。(回答・野田俊作先生)

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