作業所で手の焼ける統合失調症者に
Q
近くの作業所に手伝いに行っています。高校卒業から統合失調症を発病した25歳の女性が、最近調子が悪く、怒ったり水遊びをしたりして仕事ができません。別の人になったようなときもあります。「1人でいたい」と言うときもあります。作業所の人も手を焼いている。どう対応したらいいでしょうか?特別扱いしないほうがいいでしょうか?
A
本人に聞いてくださいね。「私たちにできることは何かある?」と。この人が「しばらく作業所を休みたい」と言うなら、休むもよろしい。「みんなと同じ作業をしないで隅っこでじっとしている」と言うなら、じっとしているもよろしい。「話し相手が欲しい」と言うなら、こっちとしても手が割けないなら、10分なら10分つきあうという話をしてもよろしい。ご本人と話をするのがいい。
病院では精神病者のグループがたくさんある。コツは「自閉になる権利」を認めること。自分に閉じこもる。「いつもみんなと一緒にいて仲良くしましょうね」をすると、精神病者には圧力が強すぎる。「疲れたら話をしなくていいし、一人ぼっちになっていいし、隅っこへ行ってもいいから、自分の体調・気分を自分でコントロールできるように練習してね」と、こうすればこんなにならないですみます。(回答・野田俊作先生)