学校を休んでいる高2息子、何のために勉強するか悩む
Q
高2の息子のことです。6月から学校を休んでいます。何のために勉強しないといけないのかわからないので悩んでいたみたいです。ここ(アドラーギルド)に来る前にいろいろありましたが、今はゆっくり待とうという気になりました。
A
良かったですね。子どもの人生は一度子どもにお返しして、子どものほうで判断してもらって、向こうから「これを手伝ってほしい」と言ってきたら、手伝ってあげる。
子どもが悩んでいるとき、登校拒否なんかそういうケースですが、僕たちは助言するよりも、教訓を垂れるよりも、まず子どもにくつろいでもらおうと思う。エネルギーが出てくれば、また動くだろうから。疲れているんだから。
くつろぐには何をすればいいか。部屋に閉じこもってじーっとしているとくつろがないんです、人間て。ゲームでも1人でテレビ見ていてもくつろげない。明るいおしゃべりするとくつろげると思わないですか?親が「学校行かないと大変よ」という気持ちで話していると、明るいおしゃべりができないでしょう。明るいおしゃべりをしているとくつろげる。どうでもいいこと、「おじいちゃんが宇宙へ行ったね」とかが、楽しくおしゃべりできる状態があると、子どもはすぐに充電できて、すぐに飛び立てる。学校まわりの話をするとだいたい暗くなるから、やめたほうがいい。くつろげるように、明るい楽しい家庭を持てるように。そこでエネルギーを充電できるように。これが第1段階です。
それができて、十分に子どもが明るい雰囲気の中で暮らせるようになったら、第2段階です。子どもから話を聞きます。子どもはきっと最終的な答えを知っているんです。はっきり意識してないかもしれないけど知っている。上手に話を聞けば、教えてあげなくても自分で見つけ出すでしょう。子どもがどう考えているかを話せるようにすることです。(回答・野田俊作先生)