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スレッドNo.45

論語でジャーナル

36,子曰く、仁に当たりては、師にも譲らず。

 先生が言われた。「仁徳を行うに当たっては、先生にも遠慮してはならない」。

※浩→吉川先生は、「他の事柄では先生に対して譲歩しても、仁に関しては、先生にさえも譲歩しない」と読まれています。貝塚先生は、上のように読まれます。微妙な違いに思えますが、師弟関係を非常に重く考えたこの時代に、仁徳を実行するには、先生に気兼ねする必要はないというこの提言は、大変重要です。師弟の情義が薄れてしまった現代では、この提言は訴える力が弱いかもしれませんが、孔子が弟子たちがあまりに自分の言うことを「はいはい」と聞いているのに愛想を尽かして、仁に関することなら、もっと反論するほどの元気を出せと鼓舞したのではないかという、貝塚先生の解説に納得しました。
 でも、今は亡き恩師・野田先生には、とてもじゃないけど、こういう態度はとれませんでした。ただ1点、先生に背いたことがあります。それは、教師でありながらカウンセラー資格を修得したことです。私が、アドラー心理学の「基礎講座」を受けて、カウンセラーに挑戦したいと言ったら、当初、先生は反対されました。理由は、教師は学校に雇われている身であるため、真に生徒や保護者の「弁護士役」をできないからということでした。それでもしつこく粘って、ついに「カウンセラー養成講座」を受講できて、めでたくカウンセラー資格をいただくことができました。当時は、「特例」だと自認して喜びました。その後、何人かの先生がカウンセラーになられましたから、もしかしたら、私が草分けになったのかもしれません。おかげで、わが相棒K先生もカウンセラーになれました。「養成講座」への参加希望をされたとき、「大森先生に勧められて」とひと言おっしゃったら、即OKだったそうです。おかげで、今日があります。野田先生が亡くなられてから、日本アドラー心理学会との間で何やら不一致があったらしく、総会でも次第に野田先生の話題が消えていっているように感じられます。私の偏見かもしれません。一方、野田先生の会社「アドラーギルド」が解散されたあと、昨年(令和4年)奥様によって「野田俊作顕彰財団」」が設立されて講座や研修会がアドラーギルドの雰囲気を残した形で運営されています。最近、このグループの会員(会友)に加えていただきました。カウンセラー資格は学会でいただいていて、研修会はこちらでと二股かけることになりました。ほんとは2つの団体が対立しないで、共存共栄していってほしいのですが。

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