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スレッドNo.455

カウンセリングしていてつい言いすぎる

Q
 小学校3年生の不登校気味の子のお母さんのカウンセリングをしています。私は説明しすぎではないかと思っています。「タクト(叙述語)/マンド(要求語)」を伝える場合、「要求したりお説教したりする言葉をやめてみませんか?」と、ひと言ふた言言えば相手に伝わると思いますが、私は、相手に聞かれなくても、「学校に行かなかったら立派な大人にならないよ」とか、「お母さんと話をするといつもお説教じみた話になると、子どもはお母さんと会話したくなくなるでしょう」などと自分の知っていることをつい親切心で言ってしまうんですが、これはやめたほうがいいでしょうか?沈黙の状態では私は落ち着かないんです。

A
カウンセリングの中でお客さんはどれくらい覚えているかを調べた研究があります。「最後に言った言葉」は覚えているんです。ですから、まず最後に何を言うか考える。私(野田)はよく最後にまとめをします。「今日のカウンセリングは3点にまとめられて、第1点○○、第2点○○……」。そこまでは何を言っててもいい。どうせ忘れるから。
 タクトとマンド。要求する言葉と要求しない言葉とありましたね。「勉強しないとロクな人間にならないよ」「そんな友だちとつきあうと悪い子になるからやめたほうがいい」「お風呂ちゃんと入ろう、入らないと膀胱炎になるよ」。これらは要求する言葉ですね。「あのテレビ面白いね。新聞読んでるとあのダム建設中止になったんだって。嬉しいな」。これは要求しない言葉。ベラベラしゃべっている。カウンセリングの中でいろいろしゃべっても、どうせ聞いてない。聞いてもすぐ忘れる。人間の記憶力はそんなに良くないから。たくさんしゃべって、これも世間話のうちと思ってしゃべります。
 最後に「さあ今日のお話ですけど、要求する言葉をなるべく減らして要求しない世間話みたいな言葉を増やすということでしたよね。それについて何かわからないことありますか?」「わかりました」と、うちへ帰る。でも、たいていわかってない。
 その次に来たとき、「あれからどんなこと話しましたか?」「世間話しました」「どうでした?」「それがね、子どもが怒るんですよ」「どんな世間話をしましたか?」「ほら新聞見たら生首事件なんかあるでしょう。こんなん危ないね。外へ出るとき気をつけようね」。「ほら要求してるでしょう」と言って、そこで修正できる。
 1回のカウンセリングでみんな伝わらない。最後にまとめをしてあげると、今回出した宿題を次回チェックしてあげることを最低すれば、途中はたいていのことをやっていても大丈夫。カウンセリングについてあんまり神経質になると身動きが取れないから、もっと大らかになってください。(回答・野田俊作先生)

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