診断したライフスタイルは「自我」のか「無意識」のか?
Q
ライフスタイル診断をした場合、それは自我のライフスタイルでしょうか?それとも無意識のライフスタイルなのでしょうか。あるいは“自己像・世界観・自己理想”が自我のライフスタイル、“運動の線”が無意識のライフスタイルなのでしょうか?
A
よくわからんのです。無意識のライフスタイル、無意識の運動の線は、生物学的・社会学的・心理学的の3つのレベルに分けて説明することにしています。
生物学的な流れ、自己保存とか種族保存に向かう流れは、無意識です。所属という社会学的な流れは無意識です。その所属を果たすために具体的にこうしようというのは、無意識的な大きな方向性もあると思うし、自我がそのとき持っているものもあるし、ペルソナが持っているものもあると思う。だからアウシュビッツ症候群があるんです。彼らの中にあった理想の共同体、ナチスが描く理想の共同体に協力しようという無意識の流れか意識の流れがある。一方で、良い家庭人として模範的な父親として夫として働くこととして現れた。一方で、ユダヤ人をいたぶり虐さつする人として現れていて、違うペルソナだけど、同じ流れの上に乗っかっている。
ライフスタイル診断して出てくるのは、普通、自我です。ライフスタイル診断は、普通、上品な状況でします。拷問室ではしない。sexの最中にもしない。sexの真っ最中に、「あなた小さいころの思い出は?」と聞くと、普段と違うものが出てくるかもしれない。個人が落ち着いて理性的で上品な状態のときに診断するから、ライフスタイル診断で出てくるのは自我のライフスタイルだと思う。