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スレッドNo.53

論語でジャーナル

40,子曰く、道同じからざれば、相(あい)為(ため)に謀(はか)らず。

 先生が言われた。「目的が同一でなければ、お互いに相談し合うことはできない」。

※浩→主義・思想・価値観が異なる人と協力して目的を達成するのは、非常に困難です。お互いの利害が対立します。孔子の生きた春秋時代末期のは乱世で諸子百家が登場して、諸説が分立していました。そういう状況下で、理想としてはすべての人々と調和を保ちたいとは思いながら、現実主義的な判断をして「道(信念・目的)が同じでなければ、共に語り合い協力することはできない」と言ったのでしょう。高梁工業高校時代に仲良しの同僚だった、国語のH先生とは当時同じ総社市に住んでいました。一緒に帰宅する途中でよく駅前の居酒屋で1杯飲んでいました。話がはずむと、彼は上機嫌で、「ともに語るべき人じゃなあ」と言ってくれました。こういう友がいると、人生が潤います。今、再会できて、「さ、さ、もう一献」と杯を勧めて、「君に勧む さらに尽くせ 一杯の酒」と吟じると、泣いて喜ばれるかもしれません。2018年の暮れに一緒に飲んだきりです。もちろん、意見の対立する人には「ともに語るべき人ではない」と言ったはずです。聞いたこともあります。
 カウンセリングの世界では、「受容」と「共感」が大切だと言われてきました。それはもちろん大切なことですが、それだけではまだ不十分です。きちんと相談目標(解決目標)を合意できた上で、それに至る道筋をつけていく技術がないと、お客様のニーズに応えられないでしょう。カウンセリングの成否は、「目標の一致」がなされるかどうかで決まります。

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