見なしの原理
明けましておめでとうございます。本年も引き続きよろしくお願いいたします。
Q
アドラーネットの過去ログに「見なしの原理」という言葉がありましたが、意味を教えてください。
A
子どもに、「この子は小さいから何にもできないんだ」と思ってそんなふうにつきあうと、何もできないようになるんです。「この子は十分何でもできるんだ」と思ってつきあうと、十分何でもできるんです。「うちの旦那は家事が上手なんだ、きっと」と思ってつきあうと、家事をやってくれるかもしれない。「あの人は絶対身のまわりのことできない」と思ってつきあうとそうなるんです。コミュニケーションが自然に全部そっちの側に行くじゃない。「あんたはどうせ何もできないから代わりにやってあげよう」とか「そんなことなさらなくても私がしますよ」のほうへ行ったり、「あなたほんとに上手ね。すまないわね。私よりもほんとに上手にできるわね」というほうへ意識しないでもなるでしょう。だから「相手がどんな人か」というのを、こっちが先入観として決めたら相手がほんとにそんな人になっていくことを言います。